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*SOS団
試合終了
*キョンside

「どうもすみません。我々、少しばかり非常識な存在なんですよ」

その非常識な存在に俺や苗字まで数えられているんじゃないだろうな、と思いながら俺は深々と嘆息した。

「『はぁ〜』」

ハモったことに苦笑しながらお互い顔を見合わせると苗字はハルヒのところへと走って行った。

上ヶ原パイレーツの皆さんは男泣きに泣いておられた。
その一方でハルヒや苗字は、はしゃいでいるように見えた。

「このまま優勝して、それから夏の甲子園に乗り込みましょう!全国制覇も夢ではないわ!」

というようなことを真面目に叫んでいる。
それを聞いた苗字は顔が真っ青になり隣にいた古泉に倒れかけた。

「ごくろうさまです」

苗字を優しく抱き、頭を撫でながら古泉が続けて言う。

「苗字さんもお疲れ気味のようですし、棄権しましょう。実は僕もそろそろ仲間の手伝いに行かなくてはならないんですよ。閉鎖空間を消すためにね。“神人”退治の人手が足りないようでして、それにしても今回のことで解りましたが、涼宮さんをあまりヒマにさせておいてはダメのようですね」

名残惜しいですが苗字さんをよろしく、と言って苗字に別れを告げ行ってしまった。
苗字のことはともかく、やっかいなこともさり気なく俺に押し付けやがった。

*

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あきゅろす。
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