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*SOS団
穴だらけの守備
*キョンside

二番打者は二球ファールをしたがハルヒ渾身のストレートをジャストミート。
これで一点のビハインド。

続く三番に二塁打を許すが、四番は苗字がキャッチでツーアウト。
何点か相手に取られるが、鶴屋さんが軽快にすくい上げ矢のような送球、バッターランナーをアウトにして、やっとチェンジ。

俺たちの出番、あの速い球を苗字はバットに当てるがフライでアウト。続く奴等は凡退し、落ち着くヒマもなく二回の裏。

敵は、我がチームSOS団のウィークポイントが外野にあると見抜き、外野ばかり狙ってきた。
そんなこんなで結局、7―0。あと三点で終わる。

俺たちの攻撃。
鶴屋さんはキャッチャーフライを打ち上げて、バットでメットをこんこん叩きながら、

「むずいわねーっ、バットに当てるだけで精一杯」

ハルヒが眉を寄せ何かを考える風情だが、大方ロクでもないことを俺は知っている。

「ふむん。やはりアレが必要のようね……」

「ちょっとタイム!」

それから、メガホンを手に行儀よく座っている朝比奈さんと妹と戯れている苗字の首根っこをつかむと、ベンチ裏へ消えた。
何やらでかいボストンバッグを手に持っていたが、ほどなくあきらかとなった。

*

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