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*SOS団
ハルヒ投手投げました
*主人公side

あたしたちの守備はキョンくん曰く、穴だらけらしい。
みくるちゃんはボールが自分めがけて飛んでくるのを見ると、反射的にグローブを頭に載せてしゃがみ込む。みくるちゃん護衛のため、あたしが駆け寄る

「苗字はベースから離れるな!朝比奈さんは俺がなんとかする」

と、頭をぽんっとたたいた。実際みくるちゃんを守れるほどあたしは上手くないし、自分のことで精一杯だった。よし、キョンくんもこう言ってることだし、みくるちゃんのことは任せよう。

「しまっていこーっ!おーっ!」

ハルヒが気合いを入れたので、あたしも合わせて右手を空に挙げた。
てゆーか、手を挙げたのはあたしと鶴屋さんと妹ちゃん……少ないよっ


ハルヒはオーバースローから一球目を投じた。
ストライク。
キレ、スピード、コントロールともに申し分のない見事なストレート。
完全にど真ん中だったけどバッターは圧倒されてピクリとも動かなかった。
もちろん、あたし含めSOS団のメンバーは驚かない。
ハルヒなら何を可能にしても不思議じゃないことは転校してまもないあたしにでも分かる。てゆーか、SOS団団員だからかな


二球目もバッターは茫然として見逃し、三球目は空振り。

『ハルヒ!ナイスプレイ』

ピースサインすると、得意気な顔をしてこっちを見た。

*

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あきゅろす。
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