＊ＳＯＳ団
アミダくじ
*主人公side
キョンくんが連れてきた第四の選手は、今、ハルヒとにらめっこをしている。
「キョン、ちょっと来なさい」
ハルヒはキョンくん剛腕でもって大会本部テントの脇に連れていった。
するとさっきまでハルヒとにらめっこしていた子があたしのところへ駆け寄ってきた。
「小学五年生、十歳だよ」
その子はキョンくんの妹ちゃんで屈託のない笑顔をあたしにくれた。
ハルヒがやっとキョンくんと戻ってくると一同を整列させて、
「作戦を授けるわ。みんな、あたしの言うとおりにしなさい」
監督っぽく野球の基本的なことを言って、みんなにアミダクジをひかせた。
一番､ピッチャー､ハルヒ。
二番､ライト､みくるちゃん。
三番､センター､有希。
四番､セカンド､キョンくん。
五番､レフト､妹ちゃん。
六番､キャッチャー､古泉くん。
七番､ファースト､あたし。
八番､サード､鶴屋さん。
九番､ショート､谷口くん。
コーチ､補欠､マネージャー､応援､国木田くん。
国木田くん、せっかく来てくれたのに補欠って……
国木田くんが気の毒に思えてきた。
この場をお借りして謝罪します。ごめんなさい。
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