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*SOS団
負傷退場
*キョンside

「後を頼む」

俺は古泉と長門に言い残し、朝比奈さんに介添えして白線の外に出た。

『キョンくん、みくるちゃんお願いね』

苗字は一緒について行きたそうにしていたが、少し考え、ためらいながらも元いた場所へと戻って行った。

「こらぁ!どこ行くのよ!キョン!みくるちゃん!戻りなさぁい!」

「負傷退場だ!」

ハルヒの制止に手を挙げて、俺は朝比奈さんの腕を取りつつ保健室へ向かった。
片手を目に当てて涙に濡れた瞳を隠していた朝比奈さんは、廊下を歩いている最中にすがりついている相手が俺だと気付いたようで、「きゃっ!」と録音しておきたいくらい可愛い声を出しつつ飛び退き、うっすらと赤くなった顔で俺を見上げた。

「キョンくん、だめ、わたしと仲良くしたりなんかしたら……、また……」

また、どうなるんでしょうね。俺は肩をすくめて、

「朝比奈さん、もう帰っちゃっていいですよ。ハルヒには、足の打撲で全治二日と言っておきます」

「でも……」

「いいんですよ。悪いのはハルヒです。朝比奈さんが気に病む必要はありません」

手をヒラヒラさせながら俺は言った。
朝比奈さんはうつむき加減に俺を上目遣いで見る。

*

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あきゅろす。
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