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*SOS団
白球の雨
*キョンside

俺と苗字は、それぞれに常軌を逸した立場の他の団員とともに土埃舞う運動場で立っているというわけだ。
苗字は練習場所を追い払われた野球部員たちのもとへ行き、頭をペコペコ下げている。
なんて律儀なんだ。
一応おさらいをしておくが朝比奈さんと苗字はナース姿である。そして苗字にはウサミミが付いている、服と同じ水色だ。
その可愛さにデレデレしている野球部員たち。そこ、鼻の下伸ばしすぎだ。

「名前ー。なに余計なことしてるの。早く来なさい!」

よく言うよ。お前が野球部員を追っ払ったんだろ。
ハルヒの言ったことにカチンときた野球部員にまた頭を下げて戻ってきた。

ハルヒも少しは苗字を見習ってほしいものだ。

「最初は千本ノックね!」

ハルヒの予告通り、ピッチャーズマウンドあたりに横一列になった俺たちに、ノックの雨が降り注いだ。

「ひぃー」

朝比奈さんはグローブを頭にかぶってうずくまり、俺はそんな彼女の身体にボールがぶつからないように決死の覚悟で白球に立ち向かう。
それにしてもハルヒの打球はほとんど殺人的に鋭い当たり連発だ。
何やらせても一丁前にこなしやがる。
苗字は、運動神経がいいらしくノックをさばく形が様になっていたが、ナース姿なためかなり危ない格好になりながら必死に朝比奈さんを守っていた。

*

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あきゅろす。
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