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*SOS団
強引なみくるちゃん
*キョンside

「名前ちゃん大丈夫かなぁ」

朝比奈さんは自分の子を初めて幼稚園に預けてきた母のように苗字を心配していた。
俺も気になりだし、窓からグラウンドに目をやったが、文芸室からは死角の位置にあり、何をしているかがさっぱり分からなかった。
大変なことになっていなきゃいいがな。
まあ、もしあれば長門が黙っちゃいねぇはずだしな。
部長を説得したらしくハルヒは野球用具一式と苗字を抱えて旋風のように戻ってきた。
苗字が大丈夫なところを見るとどうやら大変なことにはなっていないことに安心し、そっと胸を撫で下ろす。
ハルヒが苗字を下ろすと朝比奈さんがぱぁっと明るくなり苗字を自分のもとへ引き寄せた。
苗字は照れながらも朝比奈さんに身を任せていた。
朝比奈さんも強引なところがあるんだな。
俺はハルヒが抱えていたもう一つの方に目をやる。
小型の捨て犬が入れられてそうな段ボールの中身は、ボロボロのグローブ十個と、あちこちボコボコの金属バット、薄汚れた硬式ボールいくつか。

*

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