*SOS団
野球部へいってきます
*キョンside
「いいでしょ野球。名前もノリ気だし。言っとくけど狙うのは優勝よ!一敗も許されないわ!あたしは負けることが大嫌いだから!」
「わわわわわ…!」
朝比奈さんは目を白黒させながら顔を赤くしてぶるぶる震える。
スリーパーホールドすれすれの抱きつき技で拘束し朝比奈さんの耳をはむはむ噛みながらハルヒは、
うらやましい想いが顔に出ていたんだろう、俺をじろりと睨みつけた。
俺は視線を横にずらすと、苗字が顔を真っ赤にさせて朝比奈さんを見つめていた。あまりの可愛さに時々後ろから抱きつきたくなるほどだったが、まだやったことはない。誓ってもいい。
「いいわねっ!」
いいも悪いも、どうせ俺たちが何を言っても無視するつもりのくせに。
「いいんじゃないですか」
古泉が同調しやがった。
「じゃっ、あたし、野球部行って道具もらってくるから!名前行くわよ!」
「ちょっと待て!どうして苗字も一緒なんだ。まさか前のパソコンの件みたい苗字を使うのか!」
「大丈夫よ」
「何が大丈夫だ」
『キョンくん、あたしなら大丈夫!任せなさい』
「しかしだな……」
「じゃ、名前行くわよ!」
『っうわぁ!』
俺の言葉を遮り小型竜巻のような勢いでハルヒが苗字を掴んで飛び出していき、解放された朝比奈さんは椅子の背もたれにへたりこんだ。
*'07/9/30
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