*SOS団
着痩する子です
*キョンside
「こんちには。名前ちゃん、どうぞお茶です。熱いから気を付けてね」
やってきた苗字に桜が舞うようなスマイルでウインクをしながらお茶をさしだす朝比奈さん。それにに惚れたように照れ笑いをしている苗字。
これはこれで絵になるな。
苗字が淹れたての熱いお茶に息を吹き掛けて冷ましているとドアが勢いよく開かれた。
「名前ー!いる?服が届いたわよ」
『えっ……服?』
驚いた表情の苗字はハルヒの手に持っているものへと視線をずらした。
「これよ!」
ハルヒが突き出したものはミニスカメイド服にニーハイ。
『えっ、それはちょっと……』
ハルヒから逃げるように後退りしている苗字に気付いたハルヒは悪戯っぽく笑い獲物を捕まえるチータの如く向かえば服に手をかけた。
「問答無用!さぁ着替えるわよ!脱いで脱いで!」
『ハ、ハルヒっ!……ちょっ、やめなさっ……』
「キョンくん見ちゃだめですぅー」
少し怒った顔つきの朝比奈さんに古泉と共に廊下に押し出された。
「へぇー、名前って着痩せするタイプなのね。今まで気付かなかったけど、ちっちゃいくせに私より胸があるなんて、許し難いわね」
ドアの向こうでは物音がするたびに苗字の可愛らしい悲鳴とハルヒの楽しそうな声が聞こえる。
*
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