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―…ベッドで眠る月に、黒い人影が被さる
その手は月のスエットの中に入り、探るような手つきで撫で回した

「…ストップ、陽」

「え」

俺は日暮 陽、月の双子の兄だ
小説風味で始めてみたのに、寝たふりをしていた月に止められてしまった
チッ…

「いいじゃーん。久しぶりにシよ〜?」

月の体を跨いで抱きしめると、月が嫌な顔をした

「ヤだ。明日も学校なんだから、陽も寝なさい!」

キスしようと近づいたデコをぐぐぐ、と押され、首が痛い
月の白い首筋には昨日愛し合った紅い印が残っている

「じゃ胸揉みしだくだけ」

「…オレは男なんだから揉む程ありません陽さん」

スエットの前に両手を這わせ、乳首を親指と人差し指の間に挟んで円を描くように手を大きく動かす

月の平らな胸はそこらの女の子のそれよりも魅力的だ

「は、ん…っ……、あッ」

首筋にまた唇を当てながら揉んでいると、月の口からは甘い声が零れてくる
乳首はぷっくりと過敏に反応し、月は快感から逃れるようにシーツを握り締めて堪えている

その姿がまた俺の欲を掻き立てた

「あー…ほんと、ムラムラする」

思わず呟いた俺の言葉に月は、猫耳を髪にぺたんと伏せた
頬はピンクに染まっている

「…月もなんでしょ」

「ふぇッ…、ちが…っ、もん!」

「ふぅん…じゃ、もう今日は寝よっか」

手を胸から離し、耳元で意地悪く囁いてやった
月は顔を伏せて恥ずかしそうにしてる

「…、て……」

「ん?」

ニヤリと笑って聞き直す
よしよし…

「ッ…シ、て……!」

「ふふ…よくデキマシタ」

オチた
月をその気にさせて突き放す
そうすると自然とねだってくる、なんていう事は分かっていた

月にキスしてベッドに沈ませた

今夜も甘い声を聞かせてもらおうか…



おわり

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