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早く、




花街に向かうアンタを止める権利なんて、俺にはない


むしろアンタが今、快楽を求めて腰を振ってると思うと、酷く興奮する

快感により切羽詰まった顔はきっと、とてつもなく美しい


けれど、それが俺ではない誰かから与えられたものだと思うと 吐き気がした


女なんか見えないように、
他の誰も見えないように、
誰にも見えないように、
俺しか見えないように、

閉じ込めておきたい


俺から与えられたものだけを口にし、
俺から与えられたものからのみ快楽を得る



そんなことをする権利も持っていないから

俺には毎回、早く帰ってきて、と願うことしかできない



早く、




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