Text
※きっと忘れない
ちょっとエロス注意。
※山ノ井独白。




















ああ、いっぱいだ、と思った。




目を開けると見慣れた天井を背景に、オレに覆い被さっている裕史と目が合う。
腰から下、圧迫感を感じるけれど既に痛みはない。

ふいに伸び上がってきた裕史がオレの唇を塞ぐ。そのせいで更に奥まで入ってきて、「ぅ」とくぐもった自分の声が喉の奥で潰れたような音を立てる。

いつからだったか。この塞がれている感じが気持ちが良い、なんて思い始めたのは。
奥まで裕史が入り込んできて、動かず抱き合ったり、戯れのように触れこうして唇を重ねたり。
なにも考えられなくなるような快楽に落ちる前のこの時間が好きだな、と思った。



満たされる、というのはこういうことだろうか。





BackNext

あきゅろす。
無料HPエムペ!