2011 だって記念日じゃん from 名前先輩 sub ごめん! ------------------------- 27日やっぱ無理かも´` 29日とかどうかな?(^^*) 1通のメールが届いた。 それは名前先輩からで、今度詳細決めようねということになっていたデートの日程についてだった。 …つか、何これ。 27日じゃなきゃ意味無いっての。 ベッドに体を投げるとボスンというよりギシリというスプリングの音が鳴った。 薄々思っていたことだ。 高校を卒業した名前先輩が無事に大学に進学した。 あの時は俺も一緒になって喜んだけど、今となってはそれすら懐かしい。 (…もう夏休み、だよな。) そうだ、もう夏休みなんだ。 先輩が卒業してから4ヶ月が経とうとしているのに卒業以来会った回数は両手でお釣りがくるほど。 野球ばっかの俺に対して先輩もこんな気持ちだったのか、なんてセンチメンタルなことを思ってしまうくらいには寂しかったし会いたかった。 to 名前先輩 sub なんで? ------------------------- (本文はありません。) from 名前先輩 sub ん? ------------------------- サークルの集まりだよ〜! どした?(^O^) ほら、やっぱり思った通りだ。 名前先輩は大学生として大学生活を満喫してる。 俺の知らないところで名前先輩に男が近付いてると思うだけで、名前先輩が笑顔を向けていると思うだけで頭が狂いそうになるっつーのに。 携帯をぽんと放り投げて、俺はゆっくり目を閉じた。 いや閉じ終わる少し前に携帯が鳴って俺はもう1度目を開いた。 電話だったのを確認して放り投げた携帯を拾い上げた。 (あぁ、もうめんどくせー) 「はい」 「あ、孝介?」 正直言ってびっくりした。 この時間帯にかかってくるのはだいたい田島か水谷だから、名前を見ずに出たらコレだよ。 「…おう」 「日にちね、やっぱ27日にしよう?」 「え、だってサークルは?」 だって記念日じゃん 「…思い出すのおせーよ、ばか。」 「うん、ごめんね?…ってあれ、孝介泣いてる?」 「うるせーあほ。」 「え、なんでなんで!」 「…サークルなんてやめちまえ。」 「ええっ!?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |