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復活
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俺の生きる道は……
きっと昔から貴方だけだった…
貴方が…

  貴方だけが…




俺の掛け替えのない人だったと言う事を…
ご存知なのでしょうか…。


もう…
気付いた時には…
遅かった。
































……………
………


「おい、アホ牛!」


「…獄寺氏…貴方はいつまで俺をアホ呼ばわりすれば気が済むのですか?」


「ハンッ、アホ牛は所詮アホ牛だろうが。
大体よ、俺からすればずっとお前は只のアホ牛なんだぜ?」


「ふぅ〜…。
まぁ…そうでしょうけど、俺はあの頃とは違うんですよ?
分かってますか?」


「あぁん?分かってるからこそ、お前いつまで経ってもアホ牛なんだよ」







ボンゴレアジトの大広場のソファーで会話を交わしていた二人は、いつもながらに昔とあまり代わりのない会話をしていた。
相変わらず獄寺はランボに“アホ牛、アホ牛”と名前で呼ばずに話し掛けていた。





ランボも相変わらず獄寺の呼び方に抵抗するが、やはりこれも相変わらずと言って言い程に、結局の所今にも泣き出しそうにモノを言う。
そんなランボを弄りたくなるのが獄寺の昔からの悪い癖なのだが、それでもランボは獄寺にちょっかいを出す。




まぁ、それに対して答える獄寺も獄寺なのが…
それでも二人は仲がよかった。








「いい加減に名前で呼んで頂きたいモノですよ、本当に」


「あぁ?なんか言ったか?」


「いいえ、何も…」







もう毎度同じ様な内容で言い合いをしているので、ランボも直ぐに呆れてしまう。
獄寺はニコニコとダイナマイトの手入れをしているのが目に付く。


それはそれは本当に嬉しそうに磨く獄寺にランボも、自然と笑みが零れる。
獄寺はランボに突っ掛かりはするが、昔と違い獄寺自身ランボに対して満更でも無かった。


ランボ自体は昔から獄寺に対してもやもやとした感情が有ったのが、それに気が付いたのは物心と『好き』と言った言葉の意味が理解出来た時だった。




「あっ、そうそう、獄寺氏?」


「んあぁ?何だよ、急に」


「いえ、相変わらずダイナマイトの手入れとかしているんだな〜っと思って」


「そりゃあな…10代目を守る為だしな!」



ニッと笑みを作りランボを見詰める。
ランボは作り笑顔をして多少は嫉妬をしていた。やはりツナの話題だと獄寺はよく笑う…そう思いながらもそれは昔からで有って今更なのだが、ランボからすればそれが気に入らない様だった。


それでもここは我慢だろう。
ランボも分かってはいるが…嫌なモノは嫌な訳で…。
けれどランボはツナが好きだった。
何より憧れだが…。
それでも憧れと恋愛は別物だ。



それだけでもランボからすれば嫌だった。
ランボ自身早く獄寺に言えば良い話だが、ランボは獄寺が好きなのはツナだと思っていた。
しかしそれは獄寺もそう考えていた。
二人の気持ちは縮まりそうで縮まらない…そんな距離にいた。





それから直ぐに獄寺がツナに呼ばれて席を経った。
ランボと会話をした最後の夜だった。











あきゅろす。
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