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復活
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「んっ、はぁっ……雲雀…さ、ん……」


「キスだけでそんな顔するなんて…流石だね。」

「そんな…ひどい……」

「酷くないよ…続き…しようか?」


「………はい」








この関係になって…
早三ヶ月…
ツナは雲雀の浮気相手…雲雀は…ディーノのモノ…
それを分かっていてツナは雲雀を受け入れた。
雲雀はディーノも好き…いや、本当に愛しているのだろう。
ツナは只の遊び相手…。逢う度にツナは別れを口にしようとしたか…。



けれど…それはツナ自身が拒否を繰り返し、また雲雀の体を求める。
イケナイ事だと分かって居ても、いつかはきっと雲雀の心が自分のモノになると信じていた。
叶わない、そんな事は頭では理解している。
それでも体は雲雀を求めていた。
只、[好き]なだけなのに…それが例え体だけだとしても…ツナは雲雀からの愛を受け入れていた。





そんなある日…
雲雀にツナは行為が終わった後に呟いた。


「雲雀さん…あの」


「何?」


「あの雲雀さんは俺を抱くけど俺をどう思っているんですか?
あっ、えっと…いきなり聞いちゃってすみません!!」


「…そうだね……好き?だよ。
只……」


「只…?」


「やっぱりディーノも好き何だ」




雲雀の言葉にツナは心で“やっぱり…”っと確信した。
けれど…それでもツナは別れの言葉を言わなかった。
否、言えなかった。
本当は凄く愛して欲しいはずなのに…
それさえ言葉にしてしまえばこの関係でさえ、無くなって…本当にどうしようも無く壊れてしまいそうだから。




気付いてはいたのに…
それでも現実に突き刺さる言葉が痛い。
どんなに求めても、心は一つになれないのが現実で、雲雀はツナを抱きながら結局はディーノを見ているのだろうか…?
ツナの中では…ディーノは兄の様な存在で、いつも心では“良い子…だよね”っと思っている。
でも…やっぱり雲雀と居ると雲雀に愛されているディーノに嫉妬している自分がいた。


色々そんな変な事を考えていると、話さないツナに苛立ちを感じたのか雲雀がツナの顔を覗き込む。









あきゅろす。
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