復活
1
あぁ…
君を殺したいよ…
ねぇ…
どうしてそんなにあいつ(骸)が気になるの…
君との間に何があったのかなんて、知らない…。
君が離れないなら今すぐにでも…
君の首をへし折るのに……
これが…僕なりの愛し方だから……
ねぇ…
つなよし……
‐甘さ故に愛を渡す‐
あれから、俺は一週間程骸を見ていない…。
会いたい、逢いたい…今すぐに、逢いたい………。
それが叶うわけないのに…。
只…心の中で願う…。
「はぁ…」
獄「十代目ッ、おはようございますッ!」
山「どうかしたのか、ツナ?
なんか元気ねぇのな?」
「あはは…おはよ、獄寺君、山本。
えっ?いやいや…そんな事ないよ…。」
獄「十代目、ほんとに顔色が悪いッスよ?
無理なさらないで下さい!」
山「確かにな。
ほんと、悩んでる事あんならいつでも相談にノるぜ?」
「あ、うん…ありがとう……ほんと、何にもないから…」
ギャーギャーと獄寺君と山本が言い争いをしている中、授業が始まる数分前だと言うのに放送がなる。
何の前触れもなく…。
―ガサッガサッ
雲「沢田綱吉、五分で応接室においで」
――ガタンッ
獄「十代目、行く必要ありませんよ!」
山「嫌なら行くなよ、ツナ」
獄寺君と山本は心配そうに俺を見つめて言ってくれた。
でも行かなきゃいけない。
別に好きだから行くとかそんなんじゃない。
行かなきゃこの二人まで巻き沿いになってしまうのが、嫌だった。
雲雀さんの言葉は絶対だから。
俺は只無理に笑顔を作って教室を出て行った。
廊下をかけて階段を降りて応接室に急いで向かう。
その時でさえも俺の頭の中は…骸しかいなかった…。
骸…骸…が助けてくれる気がした…。
あの後俺は抱き締められながら耳元で雲雀さんに言われた。
骸と全く同じ言葉を…その瞬間俺は骸の時以上のまた違う何か嫌な感情が芽生えた。
雲雀さんは…本気だと……本当に思った…。
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