復活
1
春も…
夏も…
秋も…
冬も…
そう…これから先ずっと…
貴方を思ってます。
えぇ、忘れたりしません。
貴方と言う存在があったこの時間を…。
この場所を…。
――ドドドドドッ…
バァァァンッ!
ヒューーンッ!
バコンッ!
綱「獄寺君ッ、そっちに行ったよ!!」
「解りました!
任せてください、十代目ッ!!」
立派な右腕になった。
10年後の24歳獄寺隼人…。
今は戦場と行って言い程の場所にいた。
ボンゴレ10代目と他部下を入れ100人余り引き連れて…。
そして援護に駆けつけた、ボヴィーノファミリーのランボ率いる50人程の部下。
三人は手分けして敵アジトに潜り込み、次々と敵を倒して行った。
途中から獄寺は綱吉と合流する形となり、今に至るわけだが…肝心なランボの姿がまだない。
それはランボは裏口から回ったからで、まだ合流するには早すぎた。
それを二人は理解していたし、無理に呼ぶわけにもいかなかった。
余り争いを好まなかった綱吉は今回も話し合いで済ます気だったが、血の気が多いマフィア会では話し合いだけでは収まらない事は多かった。
それを見かねた綱吉は仕方なく相手側の宣戦布告に乗った。
本当は好き好んでこんなところに来たい訳ではなかったが、事情が事情だった。
だから余計に宣戦布告を乗ったのだ。
綱「っ……クソッ、なんで!」
「十代目ッ!!お怪我は!?」
綱「うん、大丈夫だよ、獄寺君…」
「………そうですか…」
「……獄寺氏、ボンゴレ!!
すみません!遅れました!」
「このアホ牛!!
おせぇんだよ!」
「すみません…」
獄寺とランボの言い争いに苦笑いを浮かべる綱吉。
その目線に二人とも綱吉を見つめた。
綱吉は慌てながらも、笑いで返す。
それに対して二人の言い争いも終わる。
敵はまだ奥に沢山居た。
ランボは取り合えず裏口の敵は倒したらしいが、綱吉側も獄寺側もそんな感じだ。
綱吉はグローブを直すとランボに被害についてきいた。
綱「そっちの此所に来るまでの被害はどれぐらいだ?」
「半分程ですかね、それでも動けるのは10人程ですが……」
綱「解った…なら早く終わらそう…」
「はい、ボンゴレ!」
「よっしゃ!
じゃ、足手まといになんじゃねぇぞ!」
「解ってますよ!」
三人は残り僅かな部下を引き連れて更に奥へ進む。
しかしランボは思っていた。
この戦いが終われば獄寺に気持ちを言おうと。
ずっと昔から決めていた事だった。
この事は綱吉も知っていた。
っと言うよりそれも含んで今回のアジト襲撃に参加したのだが…。
そんな事は知らずか獄寺は夢中な程にダイナマイト投げつけて道を作る。
ランボの想い…。
春も夏も秋も冬も…
ずっと思っていた事だ。
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