復活
1
――愛したい…
愛して…
下さいよ…
どうして…
僕ではいけないのですか…
どうして…
どうして…
君は…
まだ…
愛
そ
う
と
す
る
?
君が華‐永遠に愛してる‐
あれから…
一年程の月日が流れて、それでも僕は骸の言葉など耳にせずに、山本武だけを愛し続けた。
いつか目覚めてくれると信じて…。
只、僕が今の現状から逃げ出したくないだけ、だったのかもしれないけれど。
ある日、いつもの様に山本の顔を見に行こうと廊下を歩いていると、クロームとすれ違った。
僕は何故か無視をする事が出来なくて、思わず振り返りクロームに声をかけた。
「ねぇ、君…」
ク「……?
何…?」
「最近骸(あいつ)は元気なの?」
ク「………貴方に教える理由がない…」
クロームの言葉に僕はムカつきながらも、必死に耐え様としながら顔色を変えずに言葉を続けた。
「そう、元気なんだ、骸(あいつ)」
ク「……誰も元気だなんて言ってないわ。
貴方は骸様を気遣う理由などないでしょう?」
「Σ!?……ワォ、何その言い方…。
君は相当僕が嫌いみたいだね…」
僕の頭もついに限界が来たのか、ムカつく余りに刺々しく、言葉を並べていた。
しかしクロームは平然としたまま、僕に話していた。
それがまた気に入らない。
しかし、次の言葉で思わず僕の心の中が揺らいでしまった。
ク「それより、骸様が貴方に伝言らしいわよ…。」
「なんだい?」
ク「“山本武は残念ながらもうすぐ目覚める”そうおっしゃってたわ」
「そう…有り方迷惑な話だね」
ク「Σ!?貴方は、骸様が何かしたなんて知らないくせに!
よくもそんな事が言えたわね!!」
クロームの言葉に僕は目を見開き、驚きの隠せない表情を見せていた。
一体この子は僕に何を言いたいのか解らない。
骸に何かあったのだろうか。
僕は変にマイナスに考えてしまっていた。
本当に下らない。
僕が他人を心配するなんて、理解できない。
しかし気になって僕はクロームに聞いた。
きっと聞いてはいけなかったのかもしれないけど、それでも聞いておかないと損すると思った。
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