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復活
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――愛したい…

愛して…

    下さいよ…
どうして…
僕ではいけないのですか…


どうして…


  どうして…


君は…
まだ…




 

 

 

 

 

 












君が華‐永遠に愛してる‐



























あれから…
一年程の月日が流れて、それでも僕は骸の言葉など耳にせずに、山本武だけを愛し続けた。
いつか目覚めてくれると信じて…。
只、僕が今の現状から逃げ出したくないだけ、だったのかもしれないけれど。




ある日、いつもの様に山本の顔を見に行こうと廊下を歩いていると、クロームとすれ違った。
僕は何故か無視をする事が出来なくて、思わず振り返りクロームに声をかけた。





「ねぇ、君…」


ク「……?
何…?」


「最近骸(あいつ)は元気なの?」


ク「………貴方に教える理由がない…」






クロームの言葉に僕はムカつきながらも、必死に耐え様としながら顔色を変えずに言葉を続けた。



「そう、元気なんだ、骸(あいつ)」


ク「……誰も元気だなんて言ってないわ。
貴方は骸様を気遣う理由などないでしょう?」


「Σ!?……ワォ、何その言い方…。
君は相当僕が嫌いみたいだね…」





僕の頭もついに限界が来たのか、ムカつく余りに刺々しく、言葉を並べていた。
しかしクロームは平然としたまま、僕に話していた。
それがまた気に入らない。
しかし、次の言葉で思わず僕の心の中が揺らいでしまった。



ク「それより、骸様が貴方に伝言らしいわよ…。」


「なんだい?」


ク「“山本武は残念ながらもうすぐ目覚める”そうおっしゃってたわ」


「そう…有り方迷惑な話だね」


ク「Σ!?貴方は、骸様が何かしたなんて知らないくせに!
よくもそんな事が言えたわね!!」


クロームの言葉に僕は目を見開き、驚きの隠せない表情を見せていた。
一体この子は僕に何を言いたいのか解らない。
骸に何かあったのだろうか。
僕は変にマイナスに考えてしまっていた。



本当に下らない。
僕が他人を心配するなんて、理解できない。
しかし気になって僕はクロームに聞いた。


きっと聞いてはいけなかったのかもしれないけど、それでも聞いておかないと損すると思った。















あきゅろす。
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