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復活
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あんな事になるなんて…




あんな事になるなら…
喧嘩なきゃしなきゃ良かった…。
早くに気づいていればあんな悲しい結末に等ならなかったのに…。



僕が…
僕がいけなかった…。
ごめん…
  ごめんね…。


だから…
   早く戻ってきて…。


此処に…








君が目覚めるなら




















「解ってるって。」

「ほんとに…?
僕は何回も君に同じ事言ってるよね」


「だから、悪かったって。
それに、俺にだって考えがあるんだよ。」


「山本、今はごっこでも、遊びでもないんだよ?
戦争なんだ…。」


「あぁ…それも解ってる。
生きて帰って来るから、雲雀も死ぬなよ。」


「……チッ…解ってないよ、君は…。

僕を誰だと思ってるの…」


「あはは、そりゃあそうだな。
じゃ、また後で」








これが最後の会話だった。
アジトに戻るなり沢田綱吉に無理矢理引っ張られて、ある部屋に向かった。
嫌な予感はしていた。
していたけど…信じたくなかった…。



だってそうだろ…?
扉を開けたら、いつもは“へらへら”してる馬鹿な子がベットで静かに横になってる。



周りには泣いている者だっていた。
けど僕は逆に泣けなかった。
いや、泣きたかったのに…現実を見ようとはしなかっただけかもしれない。





ゆっくりと山本の傍に近寄ると一応息はしている様だった。
僕は少し…ほんの少しだけ安心した…。




「生きてるじゃない。」


綱「…拳銃が肩に当たり、後ろから後頭部を殴られたらしいです…。
それで、たまたま獄寺君が山本が倒れているのを見つけて、息があったので連れて来たらしいです。」


「……そう」







綱吉の言葉が何故か通り抜ける。
敵の殺気も気づかないなんて、馬鹿げてる。
そんなの僕の知っている山本武ではない。



もしや…気づかないまでに傷を負っていたのかな…。
否、それはないだろうね。
だって…僕の山本だもん。



僕は何も聞かずに山本の頬に手を添えた。
肌に温もりが有り暖かい。
生きているのは解る…。
けれど、眠っている…とも違う…。
体に反応がない…。


動かない…。
叩いても…叩いても…。
周りはそんな僕の行動を止める。











あきゅろす。
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