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復活
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ほら…
君は今またあいつ等の事を考えてる…。


僕以外にも…
そんな笑顔であいつ等や他の奴等を見ているんだろ?


その笑顔がどれだけのモノか何て君には理解出来ないだろう…


だから…
僕は決めたよ…


うん…君を…―――




















「ねぇ、ちょっと…」


綱「ひぃ!!ひ、雲雀さん!」

獄「!?何だよ、何かあんのか!」


「……山本武は何処だい?」


綱「?多分…今日は部活のはずですけど…」


「そう…なら良いや。またね…」







雲雀はあっさりと用件だけを済ませると、その場から去って行く。
その後ろ姿を呆然と見送る綱吉と睨み付けながら見送る獄寺の姿があった。




いつもなら“噛み殺す”等と呟き攻撃してくるのに、珍しい事もあるものだ。
まぁ、綱吉からすれば“助かった”なのだろうが。




一方、当の本人は山本が居るはずの運動場へと足を向けていた。
運動場に近づくにつれ、いつもなら声が聞こえて来るはずなのに、一向に聞こえてこない。




どうしたのかと雲雀の歩く足は早まり、早くに運動場へついた。
着いたのは良いのだが、誰も居ない。
もう終わってしまったのか…。



いや、時間的にはまだ部活はしていてもおかしくない。
雲雀は眉間に大きく皺を寄せ、運動場を見渡すが山本の姿など見当たらない。






雲雀は大きくため息を吐き応接室に帰る。
応接室の通りの廊下を歩いていると、雲雀は遠くの方で人影を見つける。




明らかに応接室の前で誰かが座っている。
雲雀の足は少し早くなる。
もしかしたら……と……。













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