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復活2
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クフフ…

見つけましたよ…。


さぁ…目を覚ましなさい…。


僕の可愛い、グレコ…。


此処から脱獄しますよ…。



君は僕の…
愛しい…モノ…。











「此処は…」


「おや、こんな所で人に会うのは久しぶりですね…」


「誰…?」


「クフフ、これも何かの縁でしょう…。
貴方…名前は…?」

「……グイド・グレコ……」


「グレコ…貴方はこれからレオナルド・リッピと名乗り生きて行きなさい…」


「……?何故…貴方にそんな事を…?」

「僕は…グレコが必要だから…」


「……なっ…」


「では、頼みましたよ…グレコ…」








―ハッ―と牢の中で目を覚まし、知らない内に脱走していた。
上手いこと逃げ切った矢先…全く解らないはずの道のりを、―スタスタ―とある所に向かって歩いていくグレコ。


知らない道なのに体が前へと進んで行き、森の中へ向かいある少女と出会う。
夢で見た男と同じ髪型だった。
しかし女と言う事で、尚且つ片方を眼帯で隠していて、片腕は何故か包帯で固定されていた。




「あ、の……」


クロ「……貴方が骸様が言っていた、グイド・グレコ?」


「…(骸様…?誰だそれ)
君は……?」


クロ「ふふ、私は貴方と同じように骸様に助けて頂いた者よ?」


「……?そう、所で…君はこんな所で何を?」


クロ「?」



少女は困った様に笑いグレコを見つめた。
そんな少女に対してそれ以上言葉を繋げることが出来ずに、グレコも見つめ返すことしか出来なかった。



暫くすると、いきなり森のグレコと少女を包み込むように、霧が出て来た。
グレコからはその少女が消えた様に見えた。
霧を自然と掻き分けるグレコ。
直ぐに霧は晴れていき、影が見える。
そこには先程の少女とは比べ物にならないほど大きな影があった。




グレコは思わず目を擦り、ぱちくりさせながらも只唖然と霧が完全に晴れるのを待った。
霧が晴れてきて、影だけだった男が現れる。
それを見てグレコは更に目を見開いた。












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