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FinalFantasyT
16.土のカオス・リッチを倒しに…………………―決着―

アイテムを貰いアースの洞窟最深部にたどり着いた一行は神殿の様な場所に来ていた。


『ここに、リッチがいるのか?』


「あぁ間違いないだろう」


「何かしら…………………空気が重いわ」


「何か、居るね」


「気を付けろよ………」


『…………………あの水晶。怪しいな』


試しに足元にあった石を水晶に投げつける。


すると、それを防ぐかのようにそいつが現れた…………………


「………ふん。こざかしい人間どもめ。我が誰か『隙ありっ!』っ!!貴様!何をするっ!」


『何って。不意討ち』


「律儀に答えるなっ!!我は答えを聞きたかったわけではないっ!」


『話すのめんどくさいからさっさと死んでくれ♪』


「少しは敵に礼儀をだな…………………」


『テメーの話は聞く気もねーよ』


「優羅…流石に敵が可哀想だ…」


リッチが話そうとする度に攻撃する優羅に流石のウォーリアたちも止めに入ろうとしていた。


『敵に情けは掛けないから…………………それに…………………』




『相手を叩き潰すの好きなんだよね♪』




ゾゾッ―


なぜかその台詞にリッチだけでなく他の四人も寒気を感じた。


プラボカの時といいこの前のダークエルフの時といい…………………


何で戦闘時は性格がSになるのだろう………


そう思ってしまったのは仕方ないのだろう…………………。


そんなこんなで土のカオス・リッチとの戦闘が始まったのだった。



しかし流石はカオス四天王(笑)
リッチの他属性全体攻撃にはてこずってしまった。


『っ!!アブねっ。バファイ!』


ゴオゥッ………


「ありがとう優羅!」


「どーいたしまして」と返しながら優羅は次の攻撃に備えて剣を持ち直す。


なんか最近剣士って言うより赤魔術師みたくなってね?と心の中でぼやきながらも強化魔法を使って援護。後に攻撃という戦い方をしている。


暇があったらホーリー(笑)


そうして暫く戦っていると、急に目眩に襲われた。


『っ!!』


慌てて体勢を戻すと、何事もなかったように戦いを続ける…………………


しかし…………………


 頭が………痛い。少し魔法使いすぎたかな?


ズキンズキンと痛む頭に気をとられながら、それでも戦い続ける優羅に違和感を感じたのかリースが駆け寄ってくる。


「大丈夫?無理だったら下がっていいよ?もう少しで倒せるから」


そう言って心配してくれるリースに「大丈夫」と答えると直ぐに戦闘に戻って行ってしまった。


「嘘つき。無理してるじゃない」


そう呟いたリースはため息をつくと回復させるために戦闘に戻るのだった。





そして―



「グワアアアァァァ」


力尽きたリッチは最期に断末魔の叫びをあげると消滅した。


「勝ったね」


「良かったわ、ひどい怪我がなくて」


「俺たちにかかればこんなものだ!」


「これで町の人々も安心できるだろう………?優羅。どうした?」


「ウォーリア。優羅がどうか………!!優羅っ!どうしたの!?」


ウォーリアたちが優羅に目を向けると、そこには祭壇に寄りかかり苦しそうに息をする優羅の姿があった。


「優羅!!どうした!?」


『ご、め………ん。少し………疲れ、てさ…』


明らかに苦しそうな表情の優羅にウォーリアは思わず口調が強くなる。


「馬鹿者!疲れている以前の問題だろう!直ぐに町に連れていく。そこで医者に見てもらわないと…………………」


そう言って優羅を横抱きにすると、ウォーリアは直ぐに洞窟の出口へ向かった。


『ごめん、ウォーリア…………………』


優羅の意識はそのまま闇に沈むように途切れた。






(優羅!しっかりしろ!優羅!!!)


意識が完全に沈む瞬間………そんな声が聞こえた気がした。





続く…………………


______
あとがき

さてさて、リッチとの戦いは無事終わったようですがヒロインに何やら異常が起こっているようです。

これからヒロインの衝撃的な事実が白日のもとに!
…………………ならないかもしれません。

どうしても書いているうちに話が長くなると渋々つぎの話へ…………………
が暫く続いているので、なるべく分かりやすく話をまとめたいですね。

できればですけど………(;・∀・)
できたらいいな……………………………………




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