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FinalFantasyT
14.メルモンドにて―想い―


『はぁぁ〜。眠い………』


「朝までずっと起きているからだ」


只今優羅とウォーリアは昨日町を襲ったモンスターについての情報を集めている。


何故隣にウォーリアがいるのかと言うと………



一時間前………



『よーし、ウォーリアの小言は終わったし。モンスターの情報集めでもしますかね』


朝日の差し込む宿の一室で、優羅は伸びをしながらそう呟く。


リースは昨日にかけての仕事が原因なのか、熱をだして寝込んでしまった。


その為、優羅も体調を崩すのでは?と考えたウォーリアが「部屋に居るようにと」しつこいくらいに言っていたが………


『そんなの小中高と体調で欠席したことない私には関係ないな!』


ウォーリアの前でそんなことを言おうものなら即拳骨ものなのは分かりきっているので、誰もいない部屋でそうカッコ付ける。


『………………よし、誰もいないな』


取り敢えず誰にも会わずにロビーまできた。
後は、気付かれないようにそっと宿を出て昼頃にでも戻ってくれば………………。


「優羅何をしているのだ?」


『!!!』


計画があっけなく潰えた瞬間だった………


そして現在に戻る。


『なぁ。聞き忘れたけどリースどうしてる?』


「まだ熱があるな。もう暫く休養が必要だろう」


『そっか………心配だなぁ』


そう言って優羅は歩く。


「そもそも君は彼女の事を言えないだろう。ほら、目に隈が出来てしまっているではないか………………」


『っ!ウォーリア』


呆れたように呟いたウォーリアはそのまま優羅のほほに触れ、親指で隈をなぞる様に触る。


あまりに急なウォーリアの行動に優羅は赤くなるのを必死にこらえ、ウォーリアの方を見る。


ウォーリアはいとおしそうに優羅を見ている………………。


 ……何で………………そんな目で私を見るの?


無意識なのか、そうではないのか分からない優羅は只心の中でため息をつくしかなかった。


『ごめんウォーリア、………手、離してくれないかな』


暫く触れられている状態が続き、耐えきれなくなった優羅はウォーリアにそう言った。


「………すまない。気にさわったか?」


『………いや、そうじゃない』


ウォーリアに離して欲しいと伝えるとあっさりウォーリアは手を離した。
名残惜しそうな顔をしながら………


 頼むからそんな顔しないでくれよ………これ以上心臓が煩くなるのは御免なんだから。


未だにバクバクとなり続ける心臓が今の優羅には煩すぎてしょうがなかった。


「そろそろ戻ろうか」


『あ、あぁ』


先に進むウォーリアの背を眺めながら、優羅はぎこちなくそう言うと、出来るだけ彼の近くで並んで歩いた。


ウォーリアは立ち止まって少し驚いたような顔をしたが、直ぐに微笑むと前を向いて歩き出す。


 よく、女は男の後ろを………………何て言うけど。私は………貴方の隣を歩いていたい。
想いが通じても通じなくても。私は貴方の隣にいる……………………………。
この旅が終わるまでずっと………………………



続く…………………

______
あとがき

いちゃラブなんてさせませんぜ。
まだまだ旅は長いですからねぇ(意味深)

じゃあ何でこんなの書いたんだ。となりますけど…………………。
実際帰えれるかどうか分からない状況ですけど、もし帰る事が出来たら………という場合をヒロインは考えていたようです。

まあ正直ヒロインはウォーリアの事が大好きなんですけどね。
うちの子照れ屋さんですから(笑)








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あきゅろす。
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