[通常モード] [URL送信]

宵闇に曙光を
4



「で、でか…」



それがここ、黎明学園に来た第一声だった。
あまりのデカさに変装用の黒縁眼鏡がずり落ちそうになる。
小等部からあるって聞いてたからそうとうマンモス校だとは思ってたけど高等部だけでもこれほどとは…。さすが金持ち学校。
なんか門だけでも圧倒されるんだけど。
洋風ってかどこのお城の門ですか!
この門縦にも横にも2mはあるよ!
こんなに高くする意味あんの!?



「勝手に学校を抜け出す生徒がいるからね。


防犯の意味も兼ねて普通の門より高いんだよ」



抜け出すとか…生徒が抜け出すぐらいヤバい学校なの?!



………ん?



今私誰と…?
不思議ながらに横を見ると笑顔の美少年が立っていた。
中性的な顔だちの美人さん。
あまりのフェロモンに鼻血が出そうになる。
でもこの顔どっかで見たような…。



「どうかした?」



心配そうに顔を覗き込む美少年。



「いや、その笑ってないような目をどっかで見たような気がして…」





[*前へ][次へ#]

4/10ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!