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宵闇に曙光を
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───ピンポーン。



インターホンを押して寮長を呼び出す。
………出ない。
もしかしていないのだろうか?
いやでももう10時だからさすがにいるだろう。
明日入学式だし外泊は考えられない。
仕方ない。



───ピンポーンピンポンピンポンピンポーン……ガチャッ。



しつこく鳴らしても出ないので『特別なカードキー』であるこのブラックのカードキーを使ったらすんなり開いた。



「…ま、いっか」
「よくねーよ!!!」



そのまま入ろうとすると部屋の玄関にこの部屋の主と思われる人が息を荒くして立っていた。
いるんだったら早く出てくれれば良かったのに。



「お前何で鍵閉めてたのに入ってこれたんだよ」



目の前の男に睨み付けられる。
つり上がった目はヤのつく職業に就いていそうだ。



「…開いてました」



この『特別なカードキー』のことを伏せて嘘を吐くとふにおちないと言わんばかりの顔をされたが気にしないでおこう。





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