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宵闇に曙光を
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振り向けば、



『───瑠樹!』
『───瑠樹!』




いつでもそこに君がいた。



『お前っていつもいるよな』
『お前っていつもいるよな』




当たり前。



わざわざ会いに来てるの、いつもそばにいたいから。



『好きだっつってんだよ!

嫌だなんて言わせねーからな!』
『好きだっつってんだよ!

嫌だなんて言わせねーからな!』




顔を赤くして私を強く抱き締めるあなたが凄く愛しく感じた。



『…キスしてぇ…』
『…キスしてぇ…』




甘く掠れる声に翻弄されてとろけるくらい熱い愛をあなたはくれた。



あれが私のファーストキスだって、あなたは知ってた?



───でも、今じゃ全部過去の話。



今日も、



「ゃ…んっ…もっ、と」



目の前の扉の向こうでは淫らな情事が行われている。



───これで何回目だろうか。
私は何回我慢してきたのだろうか。
ここは私と私の彼氏である幸助の部屋。
いわゆる同棲を私達はしていた。
べつに家庭が悪いわけじゃない。
父が単身赴任で母は仕事であまり帰ってこないから、幸助がそれを知って合鍵をくれたのだ。
そうやって過ごしてきてもう半年が経った。





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あきゅろす。
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