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宵闇に曙光を
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別に熊を置いていってもいいんだけど放置してたら危ないじゃん?
無事に戻れたら熊鍋にするか秀一叔父さんにあげるつもりだ。



一休みしようと熊の上に座る。
「グワッ」という声が聞こえたが気にしないフリをした。
ふー、と一息吐くと木の根元に何か生えてるのが見えた。



「これは…!」



高級一品の松茸だ!
周りを見ると他の木の根元にも生えている。
熊鍋に松茸ご飯。
うん、今日の夕飯は豪華だ。
手当たり次第抜いてカバンに入れる。
後ろで起きた熊が蘿から出ようとうねっているが気にしない。
満杯になるまで詰め込むとまた熊の蘿を引っ張りながら歩き出した。















やっと、やっと…。



「森から出れたー!!」



久しぶりのアスファルトの感触に感動で涙が出てきた。
携帯は圏外だからどうしようかと思ったけど出れて良かった。
見覚えのある巨大噴水に森が学校の敷地内にあることを知った。





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あきゅろす。
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