[携帯モード] [URL送信]

宵闇に曙光を
8



薫先輩と違うのはこの人の笑顔には裏がないところだ。



「藺ヶ崎理事長の秘書を勤めさせていただいている桐山秀忠と申します。
是非秀忠とお呼びください」



礼儀正しい姿勢は秘書というより執事だ。
堅苦しい敬語なのにどこか柔らかさを感じる喋り方。
そのほわほわした雰囲気はまさに癒し。
こっちまでほわほわしてくる。



「…和んでるとこ悪いんだけどさー、僕のこと忘れないで欲しいな〜」



…叔父さん、笑顔が何か黒いよ?



「姉さんから聞いてるとおもうけどうちの学園の九割はホモかバイなんだ」



へー、九割も。



「そうなんだー。

───って初耳だし!!」



「ナイスノリツッコミ〜」



叔父さんが拍手して喜んでるけどそれどころじゃない。



「ホモってバイってその、あの、えっとそれってつまり…」
「同性愛者のことです」
「…ですよねー」



美形さんの言葉に「あははははー」と乾いた笑いをこぼす。





[*前へ][次へ#]

8/10ページ

[戻る]


[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!