15. 好奇心(藍一)
「藍染さんって眼鏡取ったらどんなの?」
浮かんだ疑問がポロリ口からこぼれた。
「………見たいのかい?」
ゾクリ
背筋に走った悪寒
「や…やっぱりイイデス」
「そうかい?」
残念と一言
無意識にうっすら涙目になった。
表情はいつもと同じ笑顔
だけどなぜか恐い
「本当に良いの?」
そう聞かれると好奇心が出て来て……
ある種の恐いもの見たさ?
「み……見たい…かも」
だんだん小さくなっていく語尾
くすりと笑う藍染さん
「見せようか?」
その手が眼鏡にかかる
眼鏡を通して見えたのは……いつもと違った瞳
「…やっぱり!」
ガシッと外そうとする手を掴み押さえる。
「やっぱり?」
「う……うぅ…」
好奇心と本能の自己防衛
恐怖心と恐いもの見たさ
「見たい……」
子どもながらの恐れ知らずの好奇心の勝ち
「……買Eグッ!……ン…ふぁ…ッ…」
ドキドキとしていたら、眼鏡が外されて、塞がれた唇
「どうだった?」
平然と言われて、全然見てなかった事に気付く。
「う〜〜///」
完全敗北
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