04.恋しくて(浮一)
その想いは強すぎて
我慢しすぎれば、私は押し潰されて死ぬでしょう
「浮竹さん」
非番なのに、君は雨乾堂に訪れる。
いつもの死覇装とは違う、白の花を配(あしら)った藍色の着物姿。
「せっかくの休みなんだ、休んでいれば…」
「浮竹さんの傍が一番落ち着くんです」
少し照れたように、目元を赤くしながら縁側に腰掛ける。
さらさらと風に髪がなびく姿に見惚れていれば、
「仕事しなくていいんですか?」
指したのは、止まった俺の手。
「仕事をしてくださいじゃないんだ」
「今日は非番ですから」
くすっと笑って問えば、プイッとそっぽを向いて言う。
「俺も非番にすればよかったな」
一護と一緒にね。
立ち上がったかと思えば、一護を後ろから抱きしめるように座る浮竹。
「体調のいい日は仕事をしなきゃダメですよ」
給料泥棒って言われますよ…。
苦笑いを浮かべながらも、嫌がることはしない一護。
「一護不足なんだ」
ギュウっと抱きしめられ、肩に頭が乗せられる。
「…仕事が終わったら、です」
流されないように放して、一言。
私が押し潰される前に、どうか早く貴方に触れさせて。
そして私に触れて…
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