11.誕生日(やちる→一護♂)


「誕生日?」
「そうだよ!いっちーお祝いしてくれるよね!」

一角との手合わせが終わると、いつも通りやちるが飛び乗って来た。

今日はいつもより幾分か陽気で、テンションが高い。
何か良いことがあったのかと聞けば、これからあるのだと言った。



「一ヶ月後か…まあ、多分大丈夫だと思うけど」
「ヤッター☆いっちー約束だよ!」


小指を差し出して来たやちるに、一護は少し照れたように小指を差し出す。





「指きりげんまんうーそついたらハリセンボンのーます!指きった!」

元気良く腕を振り、指を外すやちるにほのぼのとした気持ちになる。




「エヘヘ、いっちーのことだーい好きだからね!」
「ん?俺もやちるのこと好きだぜ」


「……今はそれでも良いや」


最後に小さく呟いたやちるの声は、一護には届かなかった。




十一.誕生日



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