狭間


『まだ早い』
「うん、知ってる」
『わかって動くか』
「織姫を助けたい」
『……』
「それに、ギンも居る」
『それでも負荷は大きいぞ』
「どれだけこの先が苦しくても、俺のせいで誰かが傷つく事と比べれば何ともないよ」
『……その先は誰も辿り着かぬ世界だ』
「母さん」
『私の加護があろうとも、反発する力とその変化はお前を傷つける』
「大丈夫だ。俺は母さんと父さんの子で、黒崎一心と真咲の息子」
『…行きなさい。霊王の加護があらんことを』
「行って来ます」

そして、さようなら...













「一護ちゃん」
「準備は出来た、ギン?」

「君と再会した日から、覚悟は出来とるよ」

死してなお狭間で見守り続けてくれた魂の母たる人との別れは済んだ、今から向かうのは最後の鍵の場所。



「織姫...」

今、助けるから
今、解放するから

ゴメンな



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あきゅろす。
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