あ(◇のA/栄純受?)
「アイタタタ…それイタイ!滅茶苦茶イタイから!なんかもう俺だけじゃなくて地球にイタイって!」
「お前と地球を並べるなよ、おこがましい」
「ッ…ヤ、マジキツいって…!」
「うるさい」
※※※
ドアの向こう
通り掛かったレギュラー組は、ドアの向こうからのあまりのデカい声に足を止める。
「この声って一年の降谷と…沢村だったっけ?」
「ヒャハッ、この様子だとストレッチか?沢村の奴何しても騒がしいな」
「……」
「御幸?お前なに…」
小湊と倉持の呆れとからかい混じりの言葉の中、珍しく静かな御幸に伊佐敷が声をかけた途端、
バキッと、御幸の手の中にあった缶が潰れる。
「御幸?!」
一同が驚愕の表情を見せていることも気にせず、御幸は部屋の中に。
「沢村、お前なにしてんだよ!」
「俺かよ!ってイアッ…!」
「御幸センパイ…」
「お前の初めては俺がもらおうと思ってたのによ…」
「は?初めてって何を…」
「……降谷、お前まさか…」
「……」
「沢村、お前今自分が何してたか自覚ある?」
「え?新しいストレッチだろ?」
「…………降谷ーー!」
「………御幸は何を…」
「何ってナニしてたんでしょう一年二人が」
御幸の珍し過ぎる激昂の声に息を飲みながらのわずかな現実逃避の言葉に、小湊は追い撃ちをかけるようにすっぱり言い切る。
「……」
理解できないのか許容範囲を越えたのか、完全に硬直してしまった伊佐敷を横目に、倉持は中の三人の人間関係を思い出してみる。
御幸→沢村【興味有・構いたい】
御幸→降谷【面白い・見込み有】
沢村→降谷【ライバル】
沢村→御幸【尊敬?】
降谷→御幸【尊敬】
降谷→沢村【ライバル?】
それがどうしたらこうなったんだ?
「って哲さんまでなんで落ち込んで…」
倉持が考えをまとめていると部屋の中は一層騒がしくなり、ふと視線をずらせば結城がなぜか暗くなっている。
「っと!センパイ?」
どうしたかと聞こうとすれば、ドアを開けて慌てて出てきた沢村とぶつかる。
「沢村逃げるな!」
「んなこと言っても今の御幸センパイなんかいつも以上に恐いし!」
後から追ってきた御幸の姿に、沢村は全力疾走で逃げていった。
まあ、体力差でしばらくしたら捕まるんだろうな。
とりあえずその場にいる意味もないので、倉持は部屋へと戻ったのだった。
end?
まさかと思ったらマッサージが有るのなら、逆でもいいじゃん的作品。これ、やってるくせにキスよりエロくない;;
ちなみに私は沢村総受が好き…つーかジャンルがマイナー過ぎ。
2006/10/2
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