年末は……@
「仕事だろ?」
「仕事だな…」
「「………」」
例年と同じ答に、子ども達はこっそり落ち込んだ。
「せめて夜には帰って来れないの?」
「……松本が真面目にやれば帰れるかも知れねぇけどな…無理だろ…」
父親は重く息を吐いた。真面目なこの人は、自分の仕事ならば既に終えているのだろう。
「母さんは?」
「うう〜ん…浮竹さんの体調次第かな?」
こちらも自分の仕事は終え、あとは代理としての仕事だけのようだ。
「「………」」
「雪」
「お兄ちゃん」
「「やることは唯一つ!」」
子どもの企みを親は知らない。
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