恋愛至上主義宣言
◇御注意◇
・ギャグです。
・色々と…特に藍染と一護が変です。(重要)
・原作を完全無視しています。
大丈夫でしたらどうぞお進み下さい。
「藍染さん…」
「一護くん…」
二人が見つめ合ったまま時は流れ、辺りの緊張は途切れる。
「……藍染隊長行かんのですか?」
「………」
いつもとは違う上司の様子に、ギンはタラリと冷汗を流した。
何と言っても、見つめ合っている相手が自分も気に入った敵であるはずの少女なのだ。
「……一護?」
「………」
少女に助けられたルキアもまた、いつもと違う少女の様子に冷汗を流した。
その眼差しの意味に気付いてしまったがゆえに、苦悩してしまう。
「藍染隊長」
「一護」
「惣右介さん…行っちゃうんですか…?」
再度のギンとルキアの声を遮るように、一護が泣きそうに目を伏せる。
「一護……」
さりげに呼称が変わっていることは、気付かなかったことにしよう。
その場にいる(意識のある)者達は総じて決めた。
「……行っちゃうんですね…」
「一護…すまない」
視線が離れ、やっと動き出した現状に、辺りはほっとする。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・浮気してやる」
「「「は?」」」
まるで離れ離れになる恋人同士のような雰囲気を出していた、出会ったばかりの二人。
周囲の短い平穏な世界を壊したのは、その片割れだった。
聞こえてしまった辺りはその言葉の意味を理解できず、呆けた声を出した。
「一護、それは違うと…ι」
「浮気って、誰かと付き合っていたのか?!」
ルキアと恋次が声を上げる。ついでに恋次は血も吐いた。
「……本気かい?」
「本気だよ」
「なら、行かなければ僕のものになると?」
「………もう、惣右介さんのものだよ…///」
真っ赤になった一護は愛らしい。
それは認める。
てか言っていることを理解したくない。
ルキアは心の中で泣いてみた。
「……止めるんですか?」
「止める」
「泊ヲ答?!」
「惣右介さん!」
ギンの疑問交じりの問いをあっさりと肯定した藍染に、一護は笑顔で抱き付いた。
「一護……結婚しよう」
「惣右介さん///」
「ま、待て!」
「待ちィ!」
出会って一時間。
言葉を交わすこと数回。
色んなことをぶっ飛ばしていきなりプロポーズかよ!
「……なんだい、ギン?」
「ルキア?」
片や疑問詞は付いているがそれ以上の言葉は許さないと殺気を放つ男、片や友人の必死の言葉に目をキョトンとさせている少女。
「………たしか貴様の世界では、保護者の許可なくば結婚は出来ぬのでは無いか?」
ルキアは一護の背後からの殺気に耐え、悩んだあげく一つ壁を作る。
あの馬鹿親父ならば止めるだろうと、微かな希望を信じて。
「そうなのかい?」
「うん…20になるまでは…」
「あと6年か…長いな……よし!親御さんにご挨拶しに行こう!」
「惣右介さん…///」
悩んだ末出した結論に、一護は頬を赤めた。
「きっと認めてもらうよ」
「うん……信じてる」
甘い雰囲気再び。
ああ、今日の空は眩しくて涙が出そうだ…。
ルキアは遠くを眺めた。
「…………山じいどうすんのさ?」
「………わしゃあもう知らん!」
「あ、山じい!」
老人は呆れかえり、場を後にした。
「黒崎がああいう男の趣味だったなんて…」
「石田くんι」
現世の友は寂しげに、呆然と呟き、もう一人はそれを慰めた。
「……これで良いのでしょうか、夜一様?」
「ふむ……予想外だったが面白くなりそうだから良いだろう」
「はあ…夜一様がそうおっしゃるのなら…」
唯一喜劇を見るようにしていた女性は、これから起こる騒動を想像し盛大に笑った。
「東仙…」
「愛とは強いものだな…」
「隊長ι」
一人感激し頷く盲目の男に、男の友と部下はため息を落とす。
「……ボクかて目ぇ付けとったんに…」
「日頃の行いが悪いからじゃないの」
「ヒドっ!てか、行いの悪さやったらあの人の方が上やん!」
銀髪の男は座込み、上司にお気に入りの子を奪われた悔しさにいじけていると、上から幼なじみの女性に追い撃ちをかけられた。
「……黒崎一護…」
「兄様、運が悪かったと思って諦めてください。恋次、貴様もだ」
「…チクショー…一番先に会ったのによ〜…」
すっかり頭を切り替えたルキアは兄と友に声をかけた。
「惣右介さん」
「一護」
周り等いないも同然に、二人の世界を再度作り出していた。
次回
「父さんは許しません!」断固反対された結婚…二人の運命は!
「ふふふ…一護サンは渡しませんよ…」
現れた恋敵?
藍染は一護を守れるか!?
豪華二本立てでおおくりします。(冗談ですよ?)
後書き
物凄くやってしまった感の強い作品…ι
タイトルは適当(オイι)
藍染さんを壊すことはよくあるけど、一護をここまで壊すことは…たぶんなかった。
これからはこういう系が増えるかも…(?!)
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