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詩篇
17.white flag
貴方が延ばす事を許した命は
譲渡も構わなかったけど
未だ降参したくはなかった
其れは光でも暗いと言った
今にも消滅しそうな命を

此処に来るのは貴方だけで
声無き声にくれる其の拍手を
僕は離すまいと歌い
止り木も無い渓谷を翔び續ける

目撃した一つの終りが
本当の終りではない事を
君は頷いて握手を求める
議論は結実しないと知ってる

シンショクする此の次なる脱落
腑に宿す中核に揺らめく燭台

僕は手を動かす手段(コト)さえ
譲渡も構わないと思った
だけど僕はきっと未だ
降参したくはないと選(え)る

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