詩篇
16.謌意〜かい〜
呼ぶ鳥は触れ方を知り訴(ウタ)ふ
血の律動が性質を選り伝ふ
ガードが抵抗を嗾(けしか)ける
禽獣が咆号で奮起させる
すべてを言う決断(コト)は出来ない
銃を構えられて居る危機感の續く
無い声で歌を強いられる切迫
試練の洞穴を越ゆ歌で
発砲から免れ生き延びる
すべてを言う行為(コト)は出来ない
すべてを言う発声(コト)は出来ない
其れでもすべて伝わるなら
未だ口を手を動かし
すべてを言う試み(コト)を選り歌う
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