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まるで、







「アールヴィン!何してんの?」

「商売だよ。ったく、景気が悪いのなんのって」

「ふーん、難しい話ならどうでもいいけど」

「…ひでーなお前」



私が笑ってるとどこかから視線を感じて思わず振り向いた。私の視線の先にはルドガーが横目でこっちを窺っているのがわかる。
ルドガーって黙って皆の会話を聞いたり見ていたりするだけだから、あまり気にも留めずにアルヴィンとしばらく談笑を続けた。


そしてその夜みんな寝静まった中、私は尿意に襲われトイレに向かう。アルヴィンと飲みすぎただろうか、なんて考えつつ手を洗って廊下に出ると人影がゆらりと見えて背筋が一瞬凍る。




「ひっ、」

「何してるんだ」

「その声、…ルドガー?」



なんだルドガーか、と安心して胸をなでおろした途端腕を掴まれ、近くの部屋に押し込められた。

暗い中何が起きたんだろうと思考をめぐらせ、部屋の位置的にルドガーの部屋だと認識する。その間に私はルドガーに押し倒され強引にキスをされた。思考が一瞬停止してしまった。

けどそうもしてらんない。ルドガーが服を脱がそうとするもんだから、慌てて阻止しようとする。

どうしてこんな事私にしてるの?




「バっ、…いきなり何す、」

「邪魔だ」

「ちょ、やあっ…」



下着だけの私を見下ろしては深く息を吐く彼。




「ねえ・・もう止めに、んんっ」



下着の上から胸を強弱をつけて揉むと片方の胸を下着をずらし口に含んだ。




「ん、ふ・・・ゃ」



先端を甘噛みされてビクンと体を跳ねらせた。

ああもう、ワケわかんない。




「私・・何してる、んだろ・・」

「・・・」



急にピタッとルドガーの動きが止まった。
そして私の顔を間近で見てきた。




「嫌か?」

「え?」

「俺が、嫌か?アルヴィンの方が・・・・」



は?へ?嫌?ていうかアルヴィン?

理解できずルドガーへ顔を困惑させながら視線を送ると、ゆっくりとキスをされた。




「ん、・・・」



何だか切ない、・・。キスをされた時にそう感じた。ルドガーの片手が下へときて下着の中に手を入れてきた。




「あっ・・んっ」

「ふぁーすと、濡れてるな」

「んんんっ」



下着を脱がされ、ルドガーの指が膣内にグチって水音をたててゆっくりと入ってきた。



「はぁ・・あぁぁ」

「イイ顔」

「あ、あ・・ふぁ、んあぁ」



おかしい、こんな無理矢理な行為で挿し抜きしていく内に刺激が足りないだなんて思ってる。

けど、相手はルドガー。
拒めないし、彼だからこそ感じちゃう。




「ルドガー、・・」

「・・・・・」


グチュ・・グチュ・・・
────グチャッグチュッグチッ




「ふあっ、あっあぁんっ・・・あ、あ、」


察したのか荒々しく指を動かしてすぐ上の突起を親指で激しく刺激した。



「やっ、も・・だめっ・・あ、あぁぁ、だ、めなのぉっ」



激しく掻き回されて呆気なくイッた私の体は自棄にビクビクと震えてる。

私の中から指を抜いてその指をペロっと舐める彼はイッたばかりの私の秘部を舐め始めた。

ピチャピチャ ────



「ひ、やぁぁ・・ああぁぁ、んん」

「舐めても舐めても溢れてくるな」

「言わないでっ!、ああっ」



膣に挿し込んでいた舌を抜かれて一気に吸い上げられた。


「やぁぁぁぁっ」





またイッてしまい肩で息をしていると合間も入れずに結構な質量のモノに下半身が満たされた。

ようは、彼のムスコが入ってきたのだ。




「ふぁぁあっ・・・!」

「きつっ・・」



そう言いながら律動する彼は私の手に自分の手を絡めた。

ルドガー・・私また・・・、




「イッちゃ・・イッちゃうっ」

「顔をよく見せろ」

「あはぁ・・あ、あっ」



激しさを増す律動に私は完璧に身を委ねて彼を見上げる。

そして彼の余裕の無いような顔を見て、




「うあっあああんっ──」



イッた。

けれど彼は止まることなく私が逃げないようにかしっかりと腰を掴み奥を攻め立てる。





「や、も、・・もぉっやらあっ」

「ふぁーすとっ、」



そんな切なそうに名前なんて呼ばないで。貴方に溺れちゃう。

今度はいったんギリギリまで抜くと一番奥まで一気に突いてくる。




「ああぁぁっ・・・」

「届いてるだろ?奥まで」

「ふぅぁぁ・・っ」



コクりと頷くとそれを何度か繰り返す。奥が熱い、・・・気持ち良い。快感で歪む彼の顔も私の感度を上げていく。

ラストスパートなのかまた激しく腰をぶつけてきて私は限界の近づく体で喘ぎ続けた。





「あ、あっあっん、あっ」

「ふぁーすとっ」

「やぁっ、ふあっあ、イッちゃ」

「好き、だっ・・───」

「んえっ?あっああっ───」




私は背中を反らし、ルドガーは私の中で脈打ってる。
色々思考が回らない中、彼の最後の言葉を必死に理解しようとした。






いつのまにか眠っていたのか朝になってた。自分のベッドの上で。
昨日のは夢?
そんなわけあるか、あんな生々しい夢・・・・それにあのルドガーに限ってそんな。

けど、好きだって言ってくれた。
・・・夢よね。いくらなんでも都合良すぎるし。



考えるのをやめて着替えを済ませてロビーへ急ぐとルドガーが先に来てた。

どうしよう、まともに顔合わせらんない。





「おはようふぁーすと」

「おは、よ・・・・」



ほらね、やっぱり夢だったんだ。もし本当に昨日みたいなことがあったらルドガーだって普段通りに接しないはず。




「昨日言ったの本当だからな」

「へ」

「襲ったのも、アルヴィンから奪いたかったから。それだけだ」

「・・っ」



顔を一気に熱くしてルドガーを見たら、彼は私の顔を見るなり小さく笑った。





「真っ赤」

「うっさいっ・・」

「付き合うのに拒否権は要らないよな?」

「・・うるさい」




狩られた気分だ。

「昨日からアルヴィンアルヴィンって何なの?」
「ふぁーすとがアルヴィンといつも話してたから、」
「やきもち?」
「・・・・」
「ぷふ・・」
「口塞ぐぞ」






20130204

アンケート見て突発的に書いたもの。
なんなんだコレ。相変わらずルドガーのキャラ定まりません。
ごめんなさい。










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