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お仕置き









「ぼくから逃げられるとでも?」

「いやっ・・」







家に辿り着いたのは良いけど、ジェイがいた。元々仕事で疲れて帰ってきた私はジェイの存在にビックリしたが、普通に、どうやって入ったのと笑いながら話しかけた。

けれどジェイはどこかおかしかった。

明らかに怒っていたのだ。





「待って!何のつもりっ?」

「あまりぼくを怒らせないで下さいよ」

「だから何なのよっ・・んゃ、」



玄関で腕を掴まれた私は抵抗の色を見せるとその場に押し倒されて、ジェイが跨がってくる。





「いけない人ですね、余程お仕置きされたいようです」

「ジェ、イ?」




暗闇の中、ジェイの目が妖しく光っていて嫌な汗をかく。

違う・・、私の知ってるジェイじゃない。


そう思ってるのも束の間、私の服に手を掛けると乱暴にはだけさせた。

そして強い力で胸を押し潰すように掴まれた。




「あんっ痛いよジェイ・・!」

「痛くしなきゃお仕置きにならないでしょう」



胸はそのまま弄られながらジェイの頭が首筋に沈んでいく。
そして舌が這うのを感じると思いきり吸われる。

キスマーク、付けられたんだ。

朦朧とし始める意識の中でぼんやりと思っていたら今度はガッと強い痛みがして思わず声をあげた。




「ああっ・・いやっ!・・・噛まないでっ」

「今のは流石に痛かったですか?」



顔をあげて言うジェイはニヒルに笑っていて何を考えているのかわからない。

そしたら今度は私の太ももを厭らしく手で撫で上げ秘部に辿り着く。
そして下着の上からなぞる様に触ってきた。





「やっ、さわ・・ないで・・」

「濡れてます・・・。嫌々言いながらしっかり感じてるんですか。淫乱ですね」




嘲笑うように言われ羞恥心に駆られる。別人のようなジェイに私は涙した。

ジェイは私の下着を取り払い、指を突然入れられた。





「あっ・・あ、ジェ・・イんやぁっ」



激しく抜き差しされたかと思えば直ぐに抜かれた。

もうこのまま終わってくれるのが理想なんだけど、私は体の奥が凄く熱く感じた。今までにない程のもどかしさだ。






「媚薬の効果、出てます?」

「びっ・・やく?」




涙を堪えながら問うと、すーっと下腹部をジェイの手が滑った瞬間、





「ああんっ!!」

「理解できました?」




こんな小さな刺激が大きな刺激に変わるなんて・・。私はこれから行われる事に恐怖を覚えた。

私が私でなくなる。





「さぁふぁーすとさん、どうします?やめます?」

「んぁあ・・、んっ」




やめる前にこの熱を取って欲しい・・、即ちそれは。





「やめな・・いで、」

「へぇ?それで、どうして欲しいんです?言ってくれないとぼくは解りませんよ」




普段なら恥ずかしくて言わない。けど今は理性が云々どころじゃない。





「ジェイがっ・・」

「ぼくが?」

「ジェ・・イが、欲しっあああ!」



言い終わる前に来た強い刺激。待ち望んだものよりも遥かに強い刺激で意識が飛びそうになる。




「あ・・だめっ、や・・んあっ」



始めから激しく打ち付けてくる彼からの快感は私には強くて涙を目に溜めた。ジェイに手を握って欲しくて手を差し伸べると、ぺちっとはらわれ虚しく床に下ろす。

それが悲しくて本格的に泣きじゃくりながら彼を受け入れる。

グチュグチュと結合部から音がして、パンパンと肌と肌が激しくぶつかる。


固い床の上で腰を掴まれ一層早くなった彼の動きと掴まれた腰を乱暴に揺らされ、呼吸が儘ならない。

もう何が何だか解らなくなり、快楽と悲しみの渦に落ちていく。





「ジェイっ、・・ジェっイ、あっあっ・・ジェ、んっ・・・・あっ、あっ、やっ・・・ジェ、イやだ、たすっ、けて、ジェイ・・!」

「はっ、う・・・ふぁーすと」





私の腰を掴んでいた彼の手は、片方は私の頬に、そして片方は私の手を握ってくれた。




「イきましょうか」

「んぅっ・・あっあっジェイ、・・・あっも、だめぇっ・・!」





一番奥まで彼を感じて私は今度こそ本当に意識を飛ばした。










目を覚ますと、ベッドに寝かされていて服も寝巻きになっていた。体も綺麗にされたみたいで、嫌な感覚がない。
けど下半身が鈍い感じに痛いのだ。

ベッドの横を見ると、ベッドを背凭れにして眠ってるジェイがいた。





「ジェイ・・・」




何であんなに怒っていたのか、・・。今まであんなに酷い抱き方しなかったのに。
でも最後の最後に手を握ってくれて優しさを見せてくれた彼。


私もベッドから出てジェイの隣に座り込み顔を除き込む。





「ふぁーすと・・・」

「ジェイ?・・寝言か」



寝言で名前を呼ばれて少し愛しくなった。いや、付き合った時から愛しいのだけれど。

思わず彼から目線を外して俯いて言葉をこぼす。





「何であんな事したの?ジェイ」

「・・・・・、横になってないと明日が辛いですよ」




驚いて顔を上げると、寝ていた筈のジェイの目と視線を交えた。





「起きてたの?」

「たった今ですけどね」



そう言いながら私を抱き上げベッドに寝かせてくれた。小さい体でよく軽々と・・・・。
ジェイは横になる私のすぐ隣に腰かけた。


それにしてもさっきの事、訊いても良いのかな。私の表情が曇っていたのか、ジェイが頭を撫でてきた。





「さっきの質問のこたえ、知りたいですか?」

「・・・うん」

「ごめんなさい、モーゼスさんに嫉妬しました」

「・・・はい?」




苦笑いで言った彼に、間の抜けた声を出してしまった私。
モーゼス?、なんで?





「ふぁーすとさん、貴女今朝モーゼスさんにキスされてたでしょう。隙がありすぎです」

「キス?」

「はい」

「されてないよ」

「は?」



お互いすごい間抜け面であろう少しの沈黙。そもそも私はモーゼスとキスなんかしない、断じて。





「だって今朝広場で、」

「あれ?あれは目が少し腫れてるって言ったらモーゼスが覗いてきただけ」

「・・・・・」

「・・・・・」





お仕置き

「ねえ、怒っていい?」
「ふぁーすとさん、愛してます」
「うん、私も。怒っていい?」
「・・・・ごめんなさい」









20120921
投稿日::20120928

ちょっと鬼畜にしたかったけど撃沈←
私の中のジェイくんはいつもやらかしてくれます(^ω^)

こんなことでジェイくんは無理矢理やらないとおも(ry←







あきゅろす。
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