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初夜の









「あだなはさー、ジェージェーとコイビトなんだよね」

「そうだよ」

「どこまでいったの?」





ウィルの家に集合した私達。元々男性陣も居たけど、ウィルの家に女性陣だけを残してどこかへ行ってしまったのだ。そして私達はその間に話しているということ。






「ノーマっ、そんな話題しか出ないのかっ?」

「そ、そうですよ」

「でもさ気になんないの?」




ノーマの一言に黙り込むクロエとシャーリィ。赤面しながら私をチラチラとみる。

そんな二人を見て大爆笑のノーマ。でも皆気になるもんなんだな、なんて、私は軽く考えながら紅茶を口にした。



「もー大丈夫だって!あだなとジェージェーだし、そんな先まで行ってな、」

「ベッドインまでいったかな」




大笑いしていたノーマは大口開けたまま固まり、二人は髪の毛が逆立つほど驚いて茹で蛸のような顔で私を凝視した。





「・・べ、ベベベベベベッドインってよよ夜の営み?」

「そうだけど」

「じぇ、ジェイの奴も中々だな」

「本当ですね。想像つきません」




そりゃそうでしょう。あのジェイが狼になるなんて考えられないでしょうね。

それにつかないのは当たり前なんだよ。だって、




「私が襲ったんだもん」

「ぶっ・・」

「まままじ?!あだな!」




肯定の意で首を縦に動かせば皆は興味津々に耳を傾けてきた。




「で?で?!どんな感じに!」

「ノーマ!そんなことを訊くな!・・・で、どうなんだ?」

「クロエさん・・・」







そうあの日は三兄弟も家を留守にしていた時だった。

ジェイの部屋でのんびりしていたらジェイがいけない物を手にとって持ってきたのだ。





「ふぁーすとさん、これ」

「?・・・・っ?!」



手に持ってるそれは私の下着だった。
慌てて取り上げればジェイが呆気にとられてたけどそんなの無視だ。

何で彼氏に私の下着を平然と持たれなきゃいけないのよ。





「どうしたんですか、慌てて」

「彼氏にこんなお古を持たれたくないの」

「まあそうですね、子供みたいな下着ですし。下のタンス整理してたら紛れ込んでたんで持ってきたんですけど」

「ジェイ、違うからねっ?私今はこんな下着じゃないからね!」




一瞬ジェイがキョトンとしたかと思えばすぐに笑顔を作った。




「別にどんな下着を履いていても構いませんよ」

「へ?」

「だってどんなのでもふぁーすとさんは子供っぽいですから。そそる物も台無しでしょう」

「・・・・・」



それが始まりだった。

明らかに女として見ていないような発言に私はジェイが眠ったあとむくりと起き上がりジェイに跨がる。




「私だってやる時はやるんだから」



寝込みを襲うのは申し訳ないけど、ジェイだって初めてな筈だし全力で抵抗してくる図が浮かぶ。

そうなっては私も手の出しようがないわけで、寝込み、ということ。



「あ、起きられたら暴れるだろうから・・」



術で体をほんの少し麻痺させた。麻痺させても刺激を感じるはず。私は嫌な微笑みを見せ、ジェイの服に手をかける。




「ジェイ?こんな初めてでごめんね?でも、」




ジェイがちゃんと私を女として見ないからだめなんだよ。

シャツを捲り上げゆっくりと手を滑らせてみる。私も初めてでよく解らないけど、知識は生きている内に備わっていた。

ビクッと反応する体に、起きるんじゃないかってヒヤヒヤしながら私は彼の胸の飾りを指でこねこねと弄んだ。



「んっ・・・」

「起きちゃったかな?」



顔を覗いても熟睡しているようだ。




「いつまで寝ていられるかな」




今度はズボンに手をかける。

中途半端に下着ごと下げるとソレはあった。初めて目の当たりにした私はつい目を逸らしたが、ゆっくりとソレと向き合う。

そっと指でつついてみると僅かに浮いた。

しっかりと反応しているらしいソレを、両手で握る。

上下しているとだんだん固さを増すソレに、ドキドキしながら私も変な気分になってきた。

その上、寝ているジェイが何だか許せなくなって、ソレの先端を乾いたまま手でスライドさせる。



「うあっ・・つ・・」





乾いたままだと痛いと言うのをどこかで聞いたけど真実らしい。





「起きた?」

「ふぁーすと、さん?」

「よく見てよ、自分の状況を」

「はい?・・・?!ふぁーすとさん!何して、・・・んうっ」



とっさに口付けた。そして舌を絡めて深さを増す。

口を離せば、ジェイはどこか虚ろな目で私を捉える。





「ふぁーすと、さ・・んあっ」




彼のソレを舐め上げてみた。

ビクビクと揺れるソレに驚きながらも、舐め続けてくわえこむ。




「あ、・・駄目だっ、そんな」

「ん・・、きもちい?」

「何言って・・・あっ・・う、」

「きもちよくするから」

「あ、駄目、だっ・・てっ・・ああっ」



先端を念入りに舌を尖らせてつつくように舐めてみる。すると我慢できないのか白濁としたものが飛び散った。

息を荒げるジェイはまだ術が解けないのか体を動かせないみたい。




「ふぁーすと・・さん・・」

「ねぇジェイ。今からどうして欲しい?」

「どう、も・・しなくて、いいですっ・・」

「・・・却下」





服を脱いで、まだ上を向いている彼のソレの上に腰を浮かせてジェイを見つめる。





「ジェイ・・一つになりたい」

「ふぁーすとさんダメですっ、そんな」

「ん・・っい・・・あ゙、・・ん・・・」




腰をゆっくり下ろしてジェイが半分入ったところで止めた。予想以上に痛かった。聞くのとやるのとでは大違いで甘く見すぎていた。




「ふぁーすと、さんっ・・」

「やめない、から」

「けど、」

「最後までするっ・・」





今更抜くのも嫌だし、でも痛くてこれ以上動きたくない。涙が滲んだ時、ジェイが私の腰を掴んだ。

どうやら術が解けたらしい。





「ふぁーすとさん、どうしてこんな」

「ジェイが私の事・・女として見ないから」

「・・、見てないわけないでしょう。ぼくにとっては大切な女性ですよ」




その言葉に思わず涙が溢れた。

初めての痛みからなのか彼からの温もりになのか。






「でも、これは許しませんよ?」

「?、・・っ!!ああっ、や、痛いっ」




彼は一気に私の腰を降ろそうとしたのかもしれないけど、私は意地でも拒んで半分のところでとどめた。でも痛いのには変わりない。
そんな彼に恐怖を覚えてさっきとは違う涙が溢れ出す。





「や、だ・・ジェ・・・っ、ごめ、なさい」

「・・・・・」

「優・・しく・・・・・おねがっ・・・ん」


今度はゆっくりと入れてくれるジェイ。




「あ、やぁ・・っ」

「全部、入りました・・痛いですか?」

「頑張る・・から」




腰を前後に揺らす。痛いけど段々濡れてきて滑りが良くなるほど別の感覚が体を支配する。

それはきっと快楽だ。




「あ、あんっ・・・ジェっ・・・イ・・」

「ふ、うっ・・・」



すると何かが押し寄せてくる。

得たいの知れないそれに怯えるも、もう病み付きになったように腰を振る。





「ん、あっ・・あ・・・・へ、んに・・・・・な・・そ・・っ」

「ふぁーすとっ・・」

「やっ・・あ、あ、あああっ・・!」




甲高い声を出したと同時に頭が真っ白になった。

初めての感覚に自分の体が支えられずジェイの上に倒れ込む。

まだ繋がってる。

お互い大きく呼吸をしてる中、私はそう頭の隅で思い余韻に浸りながら目を閉じようとした時、




「やっ!ジェイ!」



繋がったままジェイがお互いを回転させ、ジェイとその奥にある天井が視界に入り込む。

そして私にキスをしたあと、耳元で囁いた。






「ぼくはまだですよ?ふぁーすとさん」

「あっ!ちょ・・・・ま、だ・・んあっ」



ジェイが動きだしさっき以上の強い快楽が体を襲い気が狂いそうになる。

一度快楽に溺れきってから間もないからか凄い刺激だった。





「やあっあ!お、かしくっ・・・な・・っん・・ちゃ、」

「なってください・・、ぼくがそうさせてる、なら・・・大歓迎だ」




そう言ったジェイは動きを早め、私を追い詰めてきた。





「んやっだめ、んっ・・また、キちゃ・・ううっ!」

「ふっ・・う、ふぁーすと、最高に女って感じです」

「っ・・!やだっ・・あんっ、こわ、・・・いっ・・・・怖い、よっジェイ!」

「大丈夫。イッてください。ぼくがいますから」




するとジェイは更に早く腰を動かし、耳に響いてくる水音に気が飛びそうになってる私に今度は深く口付けた。




「んふっ・・んぅんっ」

「はっ・・・」

「も・・やあっ・・・・ほんとに・・だめぇっ・・・んやああっ・・──」

「うあっ・・・ふぁーすと・・」


























「と、いう訳なの」

「・・・聞いてるだけで、赤面です」

「あだな・・やるぅ・・」

「だがな、・・・ふぁーすと」

「ん?」





一通り話終えた私に口々に感想を言われたけど、クロエが赤面しながらも顔を青ざめて私たち三人・・よりも後ろを見つめていた。

振り向いてみると、







「・・ふぁーすと、さん」





茹で蛸みたいなジェイを含める男性陣がいました。




「ジェー坊・・・ワシより大人になり下がりよってっ」

「ま、まあ当人達の意思なんだろ?俺、ぱ、パン作ってくる」

「そうか、ジェイ達もそういう関係に。でもお前達はまだ若すぎるから避妊はしろよ」

「ウィルっちに言われたくないよねー」




上から、何故か悔しそうなモーゼス、顔を赤らめ困ったようにどこかへ行ったセネル、至って普通なウィル、そしてノーマ。


ジェイに関しては、




「ふぁーすとさん、・・何でこんな話っ」

「何でって・・流れ?」




そう笑って見せるともっと赤くなり私から目を逸らすジェイ。

どうしたんだろう?




「あ、あだなの笑顔見て照れてやんの」

「ち、違いますよっ!!」







初夜の出来事。

「でもさージェージェー。あだなに襲われるって男としてどうよ?」
「それは・・寝込みでしたし、」
「でもジェイ、最終的には狼になってたし結果オーライじゃない?」
「ふぁーすとさんっ!!!」
「ははは、若いな〜。ハリエットが出掛けていて良かったよ」








201208~0913

アンケにもあったので初裏・・ごたごた←
やっちまった感があるんですが、しかもいたいけなジェイを・・・良いんでしょうか?(οдο;)
・・やっちまったぜ←
これ書くのに何日も費やしました。
裏って難しい・・。
更に微妙な初裏でほんっとーにすみませんでした!







あきゅろす。
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