10/02~10/21(TOL)
ジェイ×ヒロイン
「いい加減にしてくださいよ。ぼくは貴女の保護者じゃないんですから」
「あ・・ごめんねっ、ジェイ。次から気を付けるから」
「謝罪も口先だけじゃダメなんですよ。解ってます?」
「うん・・。ごめん」
「・・・、謝ってばかりですね本当に」
「・・・・」
「こんな危険な崖まで来て。探してる方の立場にもなってください。好きで探してる訳ではないんですから」
「じゃあ何でいつも私を迎えに来るの?」
「そんなの、問題を起こされたら後が面倒だからです」
「ごめんね。家族でもないのに心配かけちゃって」
「・・・。そうですよ。ぼくの家族は、ぼくを家族だと言ってくれたモフモフ族とセネルさん達だけです。貴方は違います」
「、・・うん」
「ただの赤の他人です」
「う、ん」
「本来なら貴女があそこへ帰れるのは、貴女を拾ったモフモフ族の一匹が居る間だけなんです。でも今はもういません。もう貴女を受け入れる家族なんて居ないんですよ」
「その話はやめてよ」
「貴女があそこに留まる必要性などないんです」
「・・・・ジェイはとことん、私の事が、」
「はい。嫌いですよ、貴女なんか」
「・・・・・」
「だからあまりキュッポ達に心配させないで下さい。いつも困ってるんです」
「うん、ごめん・・・」
「解ったならさっさと帰りますよ」
「ううん。もういいや」
「は?」
「もう帰らない。もうジェイの居場所に踏み入れないから、・・ちゃんと、消えるから」
「ちょっと・・、何言って、」
「もう私は必要ないし、ジェイの望み通り居なくなってあげる」
「誰もそんな事まで、」
「この数年間、迷惑ばかりかけてごめんなさい」
「・・っ、それ以上下がったら、」
「そして、」
「待ってくださいっ・・駄目ですっ」
「──・・さようなら」
「ダメだっ、やめろっ死んじゃダメだ・・・あああ!」
「(ジェイ・・・好きでした)」
「どうしてっ・・・こんなっ!・・くそっ・・ごめん・・ごめ、・・・ずっとずっと・・・貴女が好きだった・・」
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