9/01~10/02(TOX)
アルヴィン×ヒロイン
「変わってないな、お前」
「裏切り者のアルヴィン君は少しは変わったのかな?」
「そう言うなって。もう一年経つんだ」
「まだ一年だよ、アルヴィン君。人は早々変わらない」
「そう、かもな」
「私を置いていったアルヴィン君はずっと変わらない」
「お前、・・。俺は今全うに商売してるつもりだけどな」
「・・気に入らないな」
「何言って、」
「前のアルヴィンが好きだったんだもん。今のアルヴィンは別人みたい」
「俺は変わってねーよ。元がこんな感じなんだ。前の方が違うんだよ」
「私からしてみれば・・、裏切り者、だもん。一年前この教会に私を置き去りに」
「危なかったからだ。解ってくれよ。病弱で風邪引いたお前を連れていく訳にはいかなかったんだ」
「ずっと、・・寂しかったよ。外も寒いし、・・誰の温もりもなかった。教会だから神に祈ったりして・・・・でもだんだん私は可笑しくなっていく気がした。おまけに風邪は治んないし」
「ごめん、・・。」
「アルヴィン君」
「なんだ?」
「まだ私に、気持ちはある?」
「無かったらここにいない」
「そう・・、じゃあ、抱きしめて・・・くれる?」
「・・・っ」
「・・ビックリした。何も言わずにいきなり抱きしめてくるなんて」
「お前が言ったんだろ」
「・・・そうだったね」
「にしても冷たいな、お前」
「アルヴィン君が温かすぎるんだよ」
「なあ、キスしていいか?冷たすぎて本当に生きてるか確かめたいし」
「何言ってるの?私生きてるし、アルヴィンがしたいだけなんじゃ、」
「本当だよな?数分後に消えちまったりしないよな?」
「アルヴィン・・・」
「生きてるん・・だよな」
「そんなに心配なら私の冷えた体を暖めてよ」
「お前・・」
「心の準備くらいとうの昔に出来てるんだからね?」
「お前の体が熱くなるまでやめないからな」
「うん。アルヴィン、愛してる」
「俺も愛してるよ」
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