yuki様へ 二万打企画
「ジェイ…」
「ふぁーすと?どうかしま、ぐぇっ」
座って書物を読んでたぼくにすがるようにして抱きついてきたぼくの彼女。
あー、首が痛かったな。今の。
「どうしたんです?こんな夜中に」
「…ジェイが好きすぎて困る」
「はい?」
好きすぎて困るって、喜べば良いんだか落ち込めば良いんだか。
だいたい好きだから恋人になったのに今更困るってどういう了見なんだ。
「困るってあなた」
「だって、…怖い夢見てジェイが助けてくれて。でも目覚めても一人の部屋で真っ暗だし、ジェイが居ないだけで無性に泣きたくなって」
「…ふぁーすと」
「こんなにジェイを好きになってたんだって改めて自覚したよ」
ああ、可愛い。恋人になるちょっと前までは犬猿の仲と行っても過言じゃない関係だったのに、今じゃこんなに愛しくて、
「わっ!」
──堪らない。
「もうちょっと色気のある声は出せないんですかね」
「いきなり押し倒すからっ、」
「ま、これからたくさん聞けるんで良いですけど」
ゆっくりとキスを落とせば、素直に応えてくれるふぁーすとは顔が赤くなっていってた。
唇を離すと彼女の目はゆっくり開いて涙ぐんだ瞳でぼくを捉えた。
「ジェイ、」
「ん?」
「ベッドが良い、な?」
照れたように言ったふぁーすとを横抱きにして持ち上げる。相変わらず軽いその体は難無くベッドに運ぶことができた。
ゆっくりと服に手を掛けて脱がそうとする。
「だ、だめっ」
「え」
「…明かりが、」
「消しませんよ?今日はちゃんとふぁーすとを見たいので」
にっこりと言ってやればみるみる内に赤くなっていく。
止めていた手を再開させ服を脱がしていった。
「んっ・・」
「声、抑えないでいいですよ?」
寧ろ聞きたいんだから。
首筋に口を寄せ舌を肌に滑らせながら胸を愛撫する。
「あっ・・や、」
「ふぁーすと…」
ぼく達はまだ若いけど、愛なんて語るには早すぎるかもしれないけど…、ふぁーすととなら一生を共に過ごしても良いと思える。いや、ふぁーすとじゃないと駄目だ。
それくらいふぁーすとを愛してる。
「あっふぁ」
「もう濡れてますね。相変わらず感度は良好のようです」
「っ・・・」
恥ずかしいのかぼくから目をそらしたふぁーすと。
二本の指を中で強弱を付けて暴れさせた。そのたんびに切な気に声を漏らすふぁーすとにいつも胸を締め付けられる。
あーもうだめだ。今日は余裕がないや。
中を攻める指の動きを一気に早めてふぁーすとを追い込んでいく。
「ああぁっ、ふあっやぁぁ、ジェ、イっ・・」
「ほら、イッてくださいよ」
「ああっ、んんんあぁっ──」
ビクビクと小さく跳ねるふぁーすとの体に赤い痕を残していった。
「ジェイ・・っ」
「ふふ、可愛いですね」
自分の体を割り込ませ、硬くなったソレを入り口に滑らせるとふぁーすとは物欲しげにぼくの顔を見てきた。
「どうしました?」
「その…」
「やめますか?」
少し意地の悪い言い方をしてやれば泣きそうな目で睨み付け・・・てるみたいだけど可愛く見えてどうしようもない。
「だめっ。ジェイの入れないとヤだっ」
「ふはは、今日は自棄に積極的です、ねっ」
「ああんっ!!」
言いながら奥を目掛けて中を突いた。
「ほんと、・・どうしたんですか。いつも以上にキツいですよ」
「ジェイが、・・好きだからっ」
「っ。あーもう、どうなっても知りませんから」
反則だ。ベッドに手をついて腰を乱暴にふぁーすとにぶつける。
目の前には快楽に堕ちる切ない顔。
「ふぁーすと・・っ、はっ」
「あっあ、んゃ…っ、あっ」
「 ──っ」
「!、狡いっ、んぁぁっ」
「いきますよっ?滅茶苦茶にならないように気を付けてくださいっ」
「やあっらめっ・・・ジェイっ」
ねぇふぁーすと。ぼくらはまだ若くて、周りから見れば子供なのかもしれない。
こんなコト、やるには早いのかもしれない。
「ふぁーすとっ」
「あ、あっあっ、やらっ!イッちゃ、ああああっ──」
けどぼくは本気なんだ。
本気で愛してるし、足りないと言うなら愛したい。ふぁーすとを。
「ぅ・・はぁ、はぁ・・・っ」
「ジェイ…」
だから、どうか貴女も
ぼくを、
愛してください。
「おはようジェイっ」
「ん・・あ、おはようござ、」
「私もジェイを愛してるっ」
「・・・・、はい。解ってますよ」
「だから今日はこのまま一緒にゴロゴロしよ」
「まったく、仕方ないですね」
20130213
リクしていただきありがとうございました。甘くしたつもりですが、いかがでしょう?これからもまた来てくださいね(^^)
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