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狼少年あらわる











「さて、どう頂こうか・・」


「・・?、今食べてるよ?」


「食事じゃなくてふぁーすとさんをです」


「・・・・はい?私は食べ物じゃないよ?」


「やだなーふぁーすとさん。ぼくにとっては御馳走ですよ」


「何言って、」


「そろそろ食べ頃ですよね、ふぁーすとさん」


「ちょっと・・!食事中だよっ」


「食事中已然にデート中です」


「デート中だからってそんな話、」


「デート中だからこその話題だと思いますけど?」


「〜〜っ、純粋で健全なデートがいい・・」


「ぼくが不純で不健全な話をいつしましたか?」


「今してたっ」


「少なくともぼくは至って健全な男ですよ。なのに貴女と付き合ってもう三ヶ月。その間お預けって言うのは健全な男には酷なだけです」


「でも・・やだもん」


「じゃあ寝てる間に手足の自由を奪って朝まで可愛く啼かせてあげますよ」


「なんでそうなんの!私は嫌って言ったの!」


「嫌だ嫌だも好きの内っていうでしょ?その内良い声で自主的に啼いて、」


「あーあーあーっ!!!お店の中でなに言ってんのよっ!それと私は絶対そんな風になんてならないんだからっ」


「その事には心配は要りません。朝になる頃には躾ができてると思うので安心してください」


「何に対しても安心できない」


「だからぼくに大人しく食べられてください」


「今までそれ紛いな事ばっかやってたじゃない」


「例えば?」


「いきなり耳とか頬とか腕とか、前なんか太股とか舐めてきてっ」


「スキンシップの範囲内でしょう」


「それなら普通に手を繋ぐとか優しく抱き寄せるとかあるじゃない」


「いつもやってる事じゃないですか」


「どこがっ。強引なのどれにしたってっ」


「へー、強引なのは嫌いじゃないと思ったんですけどね」


「き、嫌い・・ではないけど」


「なら良いじゃないですか」


「でも一度も優しく〜なんて事なかったもんっ」


「ふぁーすとさんには必要ないかと思って」


「どんだけ鬼畜なのよ」


「誉め言葉ですね。嬉しいです」


「もう変態だよジェイ。あとキスの時も、」


「好きでしょう?キス」


「うん・・・って違う!普通のキスは出来ないの!?」


「ぼくはいつも普通のキスをしてますよ」


「そうだねっ・・普通のディープキスをねっ。たまに普通通り越して少し激しいからね!しかも毎回強引だしっ!!」


「離したあといつも満更でもない顔してますよ」


「ジェイのバカっ」


「へー、バカ・・ですか。そうですか、バカって言いましたか」


「・・・ごめんなさい」


「お仕置きが必要ですね」


「えっ!?」


「この食事のあとロープ等を買いに行きましょう」


「嫌だっ!絶対やだっ私帰るっ」


「逃がしませんよ?」


「いーやーーーっ!!」








狼少年あらわる

「こんなのっ・・やだぁ・・」
「大人しくしましょうね?」









20120527
投稿日//20120626

何がどうなってこんなネタ(笑)

狼少年って書いたあとに気づいたんですけど、嘘つき少年と被っちゃいますかね?






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