俺は、あの日、衝撃を受けたんだ。 教室では明るく過ごす彼女の、麻薬にでもハマっているかのようなあの表情に。 この行為は実際、彼女にとっての麻薬か何かになっているのだろうか。 「痛くねぇの」 「全然深くしてないから平気だよ。」 いつかの質問をもう一度してみたら、今度はちゃんと会話になっていて。 それくらい彼女は俺に慣れたのだろう。 今じゃ普通に話し掛けられもする。 もちろんここでの話だが。