5 ◇
「んんッ、ちょ、お前順応しすぎじゃね?」
「そっちがエロいから悪いんだろ」
一緒に裸になって風呂に入れば、こうなることは自然の流れで。
俺は湯舟の中で銀時を背中から抱きしめ、その首筋に舌を這わせ右手を銀時のモノに絡みつかせていた。
充分に感じてるのを確認し、奥の方へと指へ伸ばしツプリと差し入れる。
「はッ‥‥お、お湯、入って来る」
「でも、良さそうな顔してるぜ」
クイッと中で動かすと、銀時の背が反った。
もう一本指を増やし中を掻き回す。ぐるりと回すと中にある膨らみに指があたった。
「あああッッ、いやぁ、指、抜いてッ」
「はッ、抜いてじゃあないだろ、すっげえ気持ち良さそうな顔してんだけど‥‥ココ、そんなに良いのか?」
ぐりぐりと押し込むように刺激してやる。
「ん、んあッッ、あ、ああッ、ひ、じかたぁ、気持ち、いいよぉっ」
体を反らしたまま片腕を俺の頭に絡めてくればやーらしい顔が丸見えで。
‥‥‥やべえ。
俺も銀時のやらしい顔に煽られて我慢出来ないくらいになってきた。
「なあ銀時。もっと気持ち良くしてやっから、立てるか」
そう促すと薄く目を開いてコクリと小さく頷く。それを確認して指を抜く。
「ぅあッ」
力が抜けている銀時の脇を抱えて立たせる。
「銀、そのまま前の壁に手をつくんだ。そう‥‥」
すぐ近くにあったボディソープを手に取り、銀時の蕾と自身へ塗り付ける。この間銀時はこうしていた。ローションはないがこれでもないよりはマシだろう。
「入れるぞ」
グッ、とソープの力を借りて進み入れると、思ったよりもスムーズに中に入っていく。
全てを入れ終わると銀時の膝がガクガクと震えているのがわかる。
「銀時?その‥‥大丈夫、か?」
思わず心配になって声を掛ける。
「ぅ‥るさいッ、さっさと、動けッ」
ギュウッと絞まる後腔に促されるように、律動を開始する。最初は慣らすようにゆっくりとした浅い抜き差しを繰り返し、徐々に深く早く。
「んあ、はッ、あああッ」
銀時の声が浴室に響きわたり、余計に俺を煽る。
「くぅッ‥」
「ね、名前。もっと、俺の名前、呼んで‥‥」
搾り取られそうな感覚を必死で堪えて一旦動きを止めれば、振り返ってそんなかわいいことをいうもんだから、思わずドクンと中で跳ね上がる。
「あッ」
「銀時‥‥銀時ッ」
「とうしろ、もうダメぇ、俺、イッちゃうよ‥」
そんな甘い声でいうもんだから。
「ん、俺も、我慢きかねぇ‥」
銀時は壁のタイルに向かって。俺は銀時の腹の中へと熱を放っていた。
まだ少し乱れた呼吸のままズルリと銀時の中から出ると、ボディソープなんか使ったからお互いの下半身は泡だらけで。
顔を見合わせて笑ってしまった。
それからもう一度体を洗い直し、もちろん嫌がる銀時のソープと精液にまみれたナカも綺麗にして風呂から上がった。
それから銀時の使っている部屋だというところに行った。
今日はこれ以上しないという約束をさせられてから裸のままベッドに二人で横になった。
「この部屋、窓がねぇな」
「んー、ちょっと陽に弱いからね。万が一がないように特別」
「そうか」
「ん」
思えば少し不思議な構造のこの屋敷。光をなるべく遮るかのように窓が少ない。玄関ホールも扉を閉めてしまえば真っ暗だった。
窓があっても全て分厚いカーテンが閉められていた気がする。
「一つだけ聞いていいか」
今日はいなくならない重みを腕に乗せ、その柔らかいくるくるの髪を撫でながら聞いてみる。
「どおぞ」
「その‥‥どうしても気になるからだけどよ。‥‥‥いつもあんな風に男に声掛けて寝てんのか」
「なんだ、そのことか。‥‥‥気になるか?」
薄暗いベッドランプに照らされ浮かびあがる表情はやっぱり綺麗で、心臓がドクンというのが自分でもわかった。
「そりゃあ‥‥なんか慣れてる風だったしな‥」
「答えは、まあ、その通りだ」
予想通りだったとは言え腹の中に重たいものを入れられたような気分だった。
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