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2 ◇

「って、おい。なんで俺ァこんなことになってんだよ」

「なんで、て。それって今さらだよね。さみしい者同士慰めあおうって言っただろ‥‥‥‥もう入れるよ」

「ちょお待て!俺、マジやったことねえしっ」

「待たない。つうかもう待てない」


潤んだ瞳で見下ろされ、思わずゴクリと唾を飲み込んだ。


「んんっ、はあっっ」

「くぅっ」


ズブズブと俺のが熱い内壁へと飲み込まれていく。女のアソコより狭くて、蠢きながら容赦なく締め付けてくる。


「ほら、ちゃん、と入った、だろ」

「入ったって、こんなにキツくちゃ動けやしねぇ‥」


正直、痛みが走る程の締め付けに余裕がなかった。


「もう、少し待って。今に馴染んでくっから」


熱い息上気した顔はそこら辺の女よりずっと色っぽく、思わず下肢がズクリと脈を打つ。


「あっ‥‥お、前、これ以上、でかくすんなよぉ」


いや、無理だろ。
そんな声で言われて。
そんな顔見せられて。
俺の上に跨がって、そそり立つ中心からダラダラと汁を垂らしてる姿は卑猥そのもので。

あー、俺、女としてるよりもやべぇかも。

なーんて思っちまう。

収縮する内側の肉にじれったくなり、ゆらゆらと腰を揺らしてみると。


「あああっっ」


と甘美な嬌声が。
感じてくれているという事実に興奮し、その繋がったままの身体を掴んでベッドに横たえる。


「うあッ、ま、まって」

「またねぇよ。お前にやらせてくと時間がかかってこっちが我慢出来ねぇっつうの」

「え?だってお前男は初めてだって」

「初めてに決まってんだろう‥‥‥でも銀時。お前のエロい姿見てたら我慢出来なくなってきた」


そう言ったら顔が瞬時に赤く染まり、もう大人だとか何だとか関係なく、かわいい、と思った。

それからは本能のままに身を任せ、その白い身体を貪った。
『十四郎』と呼ぶ声が愛おしく、抱きしめる腕に力が篭る。
何度目かの精を放ち銀時の上に突っ伏した時、首に擦り寄ってきた銀時が耳元で囁いた。


「ごめんね、十四郎。もう会えないけど、すごく楽しかった。ありがとう」


なんのことだ?
聞こうかと思ったが、首でブツリと肉が裂けたような音がした。


「な、んだ」


痛みはない。
ただ強い眠気が急激に俺を襲い、暗闇の中へと意識が堕ちていった。
目を閉じる瞬間。
銀時の、寂しそうな顔が見えたような気がした。










翌朝。
目を開けると見慣れない風景。

あれ?ここどこだ?

見渡すと、いかにも、な作りの大人のホテルなご様子。
身体もやけに怠い。

えーと、女に振られて、財布無くして。
駅前で‥‥
そうだ、駅前で雨に打たれてたら男に声をかけられて。
そいつにいきなりセックスしようとかいわれてここに連れてこられて。

ハッとなり隣にいるはずの人物を探す。
が、シーツは完全に冷え切っている。
部屋のあちこちを探すがいなかった。
見つかったのはテーブルの上にある、宿泊代金としては少々多すぎる現金が。


「なんだよ、これ」


目を閉じれば自分の名を呼ぶ声が耳に残っている。

『とー、しろ、気持ち、いい‥‥』


あいつ‥‥‥銀時。
なんで俺置いて消えんだよ。連絡先もねぇし。


悲しさ通り越して怒りが沸いて来る。
誰かを、こんなにも欲したのは初めてのことだった。

これが恋ってやつか?

だとしたら今まで俺は恋を知らなかったことになる。

早く、会いたい。
もう一度この腕の中に抱きしめたい。

そんな切望するものが自分の中にも眠っていたことに驚きを感じながらも、心に誓う。






「ぜってぇ、捜し出してやる」

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あきゅろす。
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