3
真っ直ぐに見返しそう言われると、『先生と生徒』というラインを乗り越えてもいいような気がしてくる。いや、そうしたいという欲求のほうが勝った。
「‥‥と、鍵、閉めねぇとやべぇな」
こんな場面、誰かに見られたらとんでもない問題になる。
「大丈夫、もうとっくに閉めてあるよ」
そういった坂田は、確信犯の笑みを浮かべている。
「お前‥‥‥」
「だってせっかく先生と二人きりなのに邪魔されたら嫌じゃん」
「‥‥お前には負けだ。望み通り、特別にしてやるよ」
室内のカーテンを引き、念のためベッドのまわりのカーテンもひく。放課後とはいえ注意は必要だ。
そうして手狭なベッドに坂田を横たえ自分も乗ると、重みでギシリと軋む音がした。
坂田に抱き寄せられ、順にキスを与えながら半袖のシャツを脱がしズボンも下着も取り去る。
出てきたのは、ヌルヌルとエロくテカりを帯びた、ピンクに近いまだ幼さの残るそれ。
「やらしいなぁ、坂田。お前のココ、どうしてこんなんになってんだ?」
ピンと指で軽く弾いてやれば、
「んあっ」
と声が上がりビクンと揺れる。
その坂田の表情に軽く嗜虐心が芽生え、胸の左側にある突起へと顔をむける。
ベロリと舐め、軽く噛み、チュウチュウと吸ってやると、まるで女と同じように鳴いた。
自分では一生懸命堪えているのだろうか。
手の甲を口に当て、それでも漏れ出る声。
「はぁッ‥‥あッ!‥‥‥ぁ‥ね、土方、せんせ‥」
何かを懇願するような言い方。
何を言いたいのかわかっている。わかっているが−−−わざと外したことを言ってやる。
「ん?ああ、こっちもして欲しいんだろう。 片方だけじゃ不公平だもんな」
そう言って左の突起を指先で弄りながら、もう一方の先端を舌先で転がす。
キツく吸い付けば、背中を反らして喘ぐ。
我慢出来なくなったのか、坂田の右手が自分のモノへと絡むのを見つけ、やんわりとその手を止める。
「自分でやるなんて、どうした?俺じゃ物足りねぇのか」
耳元で息を吹きかけるようにいうと、顔を真っ赤にして弱々しく首を振る。
「じゃあ、なんだ。ちゃんといわなきゃわかんねぇぞ」
「くッ‥‥わかってるくせに‥‥‥‥‥こっちだって。あんまり焦らさないで」
坂田の手が俺の手を掴み、中心部へと導かれる。
そのまま、キュッと握りしめ、ニ、三度擦ってやると満足そうに熱い吐息をはく。
その恍惚の表情に、もっと虐めてやろうと思っていたものが引っ込み、吸い寄せられるようにソレを口にしていた。
「あッ、え‥‥‥やっ‥‥嘘」
俺の顔を見つめ、驚愕に目を開いている。
なんだ?
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