3
「んんっっ、やだ、もう、はなして」
お願いしてるのに離してくれない。
お互い服を脱ぎ捨て肌の温かさを感じ合って。
そして今、俺の足の間に土方くんの顔は埋まっている。
やだやだやだ。
出したくない。
出したくないのに、お願いしてるのに離してくれない。
「ひ、じかたぁ、もぅ出‥る」
だから離して、と願ったのに。
より深く口腔に導かれ、吸われる感覚に我慢出来ずにイッてしまう。
我慢してた分余韻は長く、ビクビクとしているソレを、土方が唇で丁寧に搾り取る。
恥ずかしさに腕を目に当て隠していると、そっと腕を外される。
「隠すなよ」
漆黒の瞳が楽しそうにのぞきこむ。
「だって、お前離してくれないし。飲んだ‥‥よな」
「ああ。いっぱい出たぜ。溜まってるってぇのは本当みてぇだな」
目尻にある雫を舌で舐めとられ、髪を撫でられるだけで背中がぞくぞくする。
っていうかなんであんなもん飲めるわけ?
「お前、やっぱり男に慣れてるんじゃ‥イテッ」
言いかけたところでデコピンされる。
「んなわけねーだろ。さっきの話し聞いてなかったのか?この耳は飾りか?」
「だってそんな、初めてなのにいきなり飲むとかびっくりすんだよ。だから、経験あんのかなって」
「馬鹿か、テメェは。好きな奴のモンだったら飲めんだよ」
「えっ‥‥それって俺も飲まなきゃダメってこと」
「ま、まあ、そうなるかもな。っつかそうあって欲しい。飲む飲まないは別として」
?なにが?
一瞬、考えて、自分も好きだといってることと一緒だということに気付く。
「あああ、あの、あれだよ。その通りだよ。俺‥も土方のこと好きみたい。飲むとこまでいってないけど」
「ああ。それで充分。そのかわり、こっちは貰うからな」
そういった土方の顔はとても嬉しそうだった。手はやはりエロく双丘の奥を撫でてきたが。
そんな甘い声でいうなよ。
嬉しそうな顔見せんなよ。
−−−誰にも渡したくない。
「土方が、俺だけ見てくれんならいいよ」
ついつい、女のような台詞が口から出た。
「他の奴なんざ、毛ほども目に入んねーよ」
そう言って入って来た指は違和感に顔をしかめるものだったけど、繋がりたいっていう欲求は俺もおんなじで。だけどこれから進む未知の領域にぶるりと一回、身震いがした。
「ね、そこ、もうダメッて」
「なにが?ココのことか」
「んああぁッ」
グリっと内部を刺激されると、自分の体じゃないようにビクンと跳ね、快感に下肢を突っ張らせる。
最初は、備え付けてあった小瓶の液体を使っていたのに、今では先から溢れ出る蜜によってぐちょぐちょと卑猥な音を立てながら、土方の太い指が二本、三本と出入りしていた。
「聞こえるか?この音。お前のでスゲェことになってんぞ」
わざと音を聞かせるように指を激しく出し入れされる。
最初は異物感でしかなかったそれも、今では快感を生み出すことしかしていない。
「ん‥‥だって、なんか気持ちいくて‥止まらないっ、ハッ、ンンッ」
「んな、気持ち良さそうな顔すんじゃねぇよ。‥‥‥こっちまでクるじゃねぇか」
ふと視線を土方の顔の方に向けると、舌で唇を舐め、そっちのほうが色っぽいだろっていうくらいの表情をしてた。
「入れるぞ」
指が全て中から出て行き、腫れ上がった土方のモノがあてられる。
「 ンンンンンッッ!!」
指とは全然違うその圧迫感に耐えられず、力を入れてしまう。
「ひ‥じか、た、ごめ、やっぱ無理‥いったい」
額に脂汗をかきながら、やっとそれだけを告げる。
痛みから逃れたくて。
「大丈夫だ、後もう少しで1番太ぇところは入っから。そしたら楽になるから力抜け。俺も絞まりが良すぎて痛ぇ」
なだめるように言ってくれるけど。
「ほ、んとに?でも、どーもできなっ、痛くて、やっぱ無理だってぇ」
もうビリビリする痛みに目も開けてらんない。眉間には深く皺が寄っている。
抜かれはしないが、動きが止まったのにそっと目を開けると、苦しそうな顔をした土方の目と視線が絡まる。
「銀時‥‥銀時、俺はお前とどうしても繋がりてぇんだ。だから、あとちょっと我慢してくれ」
ああ、土方も必死なんだなと思うと、思わずコクリと頷いてしまった。
「いい子だ‥銀時」
フワリと頭を撫でられ、銀時、と初めて名前を呼ばれたのに意識がいったせいか、下肢から少し力が抜ける。
それを相手が見逃す筈はなく、一気に中を押し進んで来た。
「ッッッ!!!」
もはや声にすら出来ない衝撃が襲ってくる。
目をギュッとつむると、生理的な涙が頬を伝う。
「全部、入った」
「え、今ので、本当に?」
「ああ」
手を繋がっている部分に持って行かれると、土方のモノが全て自分の中に納まっているのが感じられた。
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