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イライライライラ

なんで俺は癒されにきてんのにイライラしてる訳?
部屋は綺麗だし、タダ飯は食えるわ、酒は飲み放題だというのに!
くそっ
アイツが悪い!
宴会が始まってから、入ってきた酒を注ぎにまわっているコンパニオン達。
まあ、男の飲み会に付き物はわかるけどぉ!
お前ら、なんっでそんなに土方にベタベタくっついてくんだよ!
あっ!さわんなよ、コラ!
お前もにやにやして話しんじゃねーっつーの。

いくら他の隊士達には俺達が付き合ってんのは秘密だとしても。
我慢の限界が来て、立ち上がりかけたその時。


「銀ちゃーん、食べ過ぎて苦しいアル。うぷっ」

「オィィィィ!神楽!お前どんだけ腹に詰め込んだんだ!なんだその腹っ!」


みると腹部が異常に膨らんだ状態の神楽が、顔を青くしてハァハァと苦しそうにしている。


「だって、食べれるときに食べとけって小さい時からの教えアル。ウッ」

「だからってねェ!限度があるだろ!限度ってもんがよォォ!」

「そんなことより、銀さん、手を貸して下さいよ。神楽ちゃんを二人で部屋まで運びましょう」

青筋立てながら、しょうがなく神楽を二人で部屋に運んだ。


「俺ァ、もうちょっと飲んでくるわ。あとは風呂入るなり、寝るなり、好きにしとけよ−」


ボリボリと頭を掻きながら部屋を出る。


「ゆっくりしてきていいですからね。そのまま帰って来なくても勝手に寝てますから」


ニッコリ笑って送り出す新八は。
どうも全部わかってますよ、みたいな顔してるような気がする。
ヒラヒラと手をふり、宴会場へと戻ることにした。


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